従軍慰安婦の像:米ロス近郊グレンデール市で除幕式
毎日新聞 2013年07月31日 18時30分(最終更新 07月31日 19時33分)
◇ソウルの日本大使館前に設置の像と同じデザイン
【ロサンゼルス堀山明子】米カリフォルニア州ロサンゼルス市近郊にあるグレンデール市は旧日本軍の従軍慰安婦の像を市立公園内に設置し、30日に除幕式を行った。設置を推進してきた韓国系米国人団体「加州韓米フォーラム」メンバーや地元住民ら約500人が参加。ソウルから元慰安婦の金福童(キム・ボクドン)さん(87)も出席した。
像はソウルの日本大使館前に設置された少女像と同じデザインで、製作費3万ドル(約300万円)は同フォーラムが寄贈。7月のグレンデール市議会で設置案が可決された。
賛成したクインテロ市議は除幕式で「犠牲者の傷を癒やす第一歩にしたい。この傷は、日韓の間だけのものではない。残虐行為は世界各地で起きている」と世界平和を願う像との認識を強調した。
日系米国人団体のキャッシー・マサオカさん(65)は「日本の歴代首相はある種の謝罪をしたが、もっと具体的行動や歴史教育が必要だ」と述べた。
像を巡っては7月の公聴会で、同市在住の日本人25人が反対意見を表明した。同市は人口約20万人のうち韓国系が約2万人いる。