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できごと
【大阪から世界を読む】「テロ」の定義を都合よく歪曲する中国…少数民族弾圧を「テロ対策」の表現で隠す共産国家の狡猾
ニューヨークに滞在していた5年前、マンハッタンで小さな爆発事件に遭遇したことがある。破壊されたオフィスと散乱するガラスの破片をみて、戦慄と恐怖を覚えた。「9・11」を経験した米国人は常に、テロと生活とが隣り合わせだということも改めて感じた。だから、6月の新疆ウイグル自治区の衝突を「テロだ」と強調した中国には違和感を覚える。自らの都合で少数民族を追い詰め、テロと断じて迫害する…。中国よ! 「テロ」の意味をはき違えるな!
(篠田丈晴)
散乱するガラス…テロの戦慄
2008年3月6日未明、ニューヨーク市マンハッタンの観光名所、タイムズスクエアの一角にある米軍の兵士募集事務所で小規模な爆発があった。事務所は無人で通行人らにもけがはなかったが、正面の窓ガラスが割れるなどした。連邦議会事務局に現場写真をつけた犯行声明が送られたが、その後の続報はなく、“迷宮入り”したようだ。
当時、マンハッタンに滞在していた。未明にけたたましく響く警察や消防車両のサイレン音で目を覚ました。気になってテレビをつけると、速報を流していた。
昼過ぎに現場に行った。ガラスの破片が散乱する中、ニューヨーク市警の捜査員らが必死の捜査を続けていた。世界随一の繁華街が狙われたのだから当然だろう。市民や観光客らも心配そうに見つめていた。
米国民は、2001年9月11日に米中枢同時テロを経験した。今年4月にはボストン爆弾テロが起きた。数々のテロ事件が発生し、背景にはイスラム原理主義勢力の存在もあるが、そこで生活する人、働く人たちが無差別に被害にあった。
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