①共通の定義の存立要件、その崩壊のプロセスおよび必然性の解明。これにより、ジョイント・アクション概念が、社会の動態性にも、静態性に対応可能な枠組みであることを明らかに出来る(Maines and Morrione 1990=1995年)。
②上記の①は、ジョイント・アクションの「垂直」の関係を明らかにすることを意味する。これにジョイント・アクションの「水平」の関係の解明(→社会的世界論)も加われば、シンボリック相互作用論のパースペクティブから「ミクロ-マクロ・リンク」問題に切り込むことが出来る(http://hdl.handle.net/2065/3918)。
Cf. 社会的世界論
Shibutani 1955=2013
Shibutani 1962(http://hdl.handle.net/10232/8097)
Strauss, 1978, 1982, 1984 Social World Perspective三部作。
シンボリック相互作用論における「相互作用」把握再考の
シンボリック相互作用論の観点から、社会的相互作用ないしは「相互作用」概念を精緻化することが、本論の目的である。
ストラウスらによれば、「社会的相互作用」(social interaction)という現象を、如何に捉え如何に説明するかという問題は、社会学にとってきわめて重要な問題であり、M.ウェーバー、W.I.トーマス、パーソンズ、E.ゴフマンという名だたる社会学者たちの名を挙げるまでもなく、社会学の巨匠たちは、皆この問題に取り組んできたという (Glaser and Strauss,1965,p.9=1988年、9頁)。彼らによれば、こうした社会的相互作用を論じる上での最も基本的な問題とは「相互作用を行っている人々が、どのようにして、相手と自分自身の双方を相互作用者として定義するに至るのか、また相互作用の進展につれて、必要に応じて、どのように再定義してゆくのか、という問題」(Glaser and Strauss,1965,p.16=1988年、16頁)であると言う。ストラウスらの言う、こうした「最も基本的な問題」に照らした上で、本論で得た知見を提示するならば、それは次のように捉えられよう。すなわち、社会的相互作用とは、そこにおいて、互いに相手が不可視的な存在となっている個々人が、各々の自己相互作用の一形態としての「考慮の考慮」を駆使しつつ、互いに「相手の観点」と「相手のパースペクティブから見た自分自身の観点」の双方を探り合う(定義し合う)過程である、と捉えられる。すなわち、そこにおいて、個々人は、「考慮の考慮」を駆使しつつ、相手がどのような観点を持った存在であるのか(「相手の観点」)、また相手から見て、自分自身はどのような観点を持った存在と捉えられているのか(「相手のパースペクティブから見た自分自身の観点」)という、この二つの事柄を絶えず想定(解釈・定義)し合わなければならない、そうした過程として社会的相互作用を把握することが出来る。また互いに相手が不可視的な存在となっているが故に、必然的に個々人は再定義を余儀なくされるのであり、それ故に、その相互作用は絶えず進展を余儀なくされる。これが、われわれが、本論より得た社会的相互作用把握であった。(http://gyo.tc/QyyM)