東京都済生会中央病院 ディオバン採用中止 臨床試験データ不正で 8月5日から

公開日時 2013/07/24 05:03
  • Twitter
  • 印刷

東京都済生会中央病院は7月22日、ノバルティスのARBディオバン(一般名:バルサルタン)の臨床試験データ改ざん疑惑を受け、ディオバンとその配合剤の採用を8月5日から中止するとの病院長名のお知らせを同院のウェブサイトに掲載した。

 
降圧効果は問題はないとしたうえで、京都府立医大が中心となって行なわれたKyoto Heart Studyでについて、同医大は、同剤の脳卒中や狭心症などの血管障害の発生率データについて改ざんが行われた可能性があり、「血管障害の予防に有効であるとした結論に誤りがある可能性が高い」とする調査結果を公表したことから、「同種薬剤が多数存在する中であえてバルサルタンを処方する理由は少ない」「特徴とされてきた効果に疑問が提出されている薬剤を漫然と使用することは倫理的にも問題」--として採用を中止することにした。
 
処方している患者については、次回処方時より代替薬に変更するという。ただし、服用中の患者については「処方変更時まで服用を急に中止することは危険ですので絶対にお止め下さい」と呼びかけている。
関連ファイル

関連するファイルはありません。

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(21)

1 2 3 4 5
悪い 良い
コメントする
広告

広告

広告

広告

ミクス編集部のtwitter

広告

広告

ミクスOnlineのモバイルサイトは下記QRコードよりアクセスしてください

QRコード

http://mobile.mixonline.jp/

市場に密着した医薬情報&マーケティング誌

ミクス5月号

8月号特集
(Promotion)

 経営戦略の浸透は

マネージャー研修から

 若手・中堅リーダーの

底上げが組織力強化に



8/1発行