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<バルサルタン>東京都済生会中央病院が使用中止

毎日新聞 7月22日(月)20時17分配信

 降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)に血圧を下げる以外の効果もあるとした臨床試験疑惑で、東京都済生会中央病院(高木誠院長、535床)は22日、バルサルタンの使用を8月5日から中止すると発表した。バルサルタンを配合した別の商品も対象。論文不正を認めた京都府立医大の発表を受けた対応といい、影響は拡大する可能性がある。

 同院を運営する恩賜財団済生会は国内最大の社会福祉法人で、90以上の医療機関を抱える。済生会本部によると決定は同院単独ものだという。

 同院はホームページで決定を公表した。それによると、データ操作があった府立医大の試験で、販売元のノバルティスファーマの社員が統計解析を担当していた点を問題視。「同種薬剤が多数存在する中であえて処方する理由は少ない」「効果に疑問が出ている薬剤を漫然と使用することは倫理的にも問題」などとしている。

 一方、患者には「降圧薬としての効果と安全性に問題はなく、処方変更まで服用を急に中止するのは絶対にやめて」と注意を促した。【八田浩輔】

最終更新:7月22日(月)20時17分

毎日新聞

 

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