公選法違反:自治労書記長逮捕、県本部捜索へ 民主県連「事実なら大変残念」 /奈良

毎日新聞 2013年07月30日 地方版

 参院選で惨敗を喫した民主党県連に29日、衝撃が走った。支持母体・連合奈良傘下の有力労組である自治労県本部書記長の池本昌弘容疑者(51)が、報酬を支払って知人らに投票呼びかけの電話を掛けさせたなどとして、公選法違反(買収)容疑で逮捕された。県警は30日に自治労県本部や民主党の関係事務所を捜索する方針で、党勢回復に苦しむ同党県連にとって、さらに痛手になりそうだ。

 県警によると、池本容疑者が買収を持ちかけたのは、香芝市内の同党県第3区総支部事務所などとされる。1人に現金数万円を渡した場所も、この事務所だったという。

 同党県連の藤野良次幹事長は「事実とすれば大変残念だ。現時点ではそれしか言えない」と言葉少な。連合奈良の小山淳二会長は「大変申し訳ない。選挙に携わる者にはコンプライアンスの徹底を指示してきたが、反省しなければならない。民主党や連合に対する国民の目がますます厳しくなるだろう」と話した。【芝村侑美、伊澤拓也】

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