速度違反:警察庁が取り締まり方で懇談会 異例の大臣主導

毎日新聞 2013年07月30日 10時32分(最終更新 07月30日 16時13分)

 「ネズミ捕り」と皮肉られる車の速度違反の取り締まりについて、警察庁は8月1日から、その効果や速度規制のあり方を議論する有識者による懇談会をスタートさせる。直接のきっかけは、古屋圭司・国家公安委員長が6月4日の記者会見で「ややもすると取り締まりのための取り締まりになっている」と発言したことだ。交通事故抑止策の改善につながるか注目される。【川辺康広】

 懇談会は古屋委員長の主催で、大学教授や自動車評論家のほか、元F1レーサーの中嶋悟さんら10人のメンバーで構成される。

 速度規制の見直しはこれまでも行われてきた。警察庁は09年、道路整備が進んだことや車の性能向上などを理由に速度規制基準の一部を改正。全国の警察は12年3月までに一般道路4046キロ(2219区間)について最高速度を見直した。

 しかし今回が異例なのは、大臣の主導で議論が始まる点だ。伏線はあった。委員長発言の約4カ月前。12年の交通死亡事故数などが報告された今年2月14日の国家公安委員会で、委員から手厳しい意見が相次いだ。「摘発されるのは県外の人がほとんど。地元の人はどこで取り締まりをやっているか分かっている」「いつも同じ場所で(しかも)事故が起きるわけがないだろうというような場所で取り締まりしているのを見かける」

 警察庁幹部は「違反車を安全に誘導する場所の確保が難しい地域では、結果として同じ場所で取り締まりをせざるを得ない」と打ち明ける。懇談会では指摘を踏まえ、(1)国民に理解される取り締まり方法(2)速度規制見直しで事故件数や渋滞状況がどう変化したのか−−などを検討。海外の取り締まり事例なども参考に議論し、半年をめどに提言をまとめる。

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