3. 社会調査における問題意識


授業PPTファイル(社調3),事例PDFファイル(事例B)は,ネットワークドライブ社会調査(大塚)に置きます.

問題意識とは?

問題意識を持つことから調査が始まる

説明を行うための仮説の構造

(A)だから(B)である」=「要因現象

例えば,

  1. 「分別の仕組み(可燃物と不燃物、アルミ缶とスチール缶の違いなど)を知らないから」
  2. 「社会的な問題に関心がない(自分がよければそれでよいと思っている)から」
  3. 「道徳や倫理にやたらうるさい人が嫌い(強制されるのがいや)だから」

「変数」=variable=「調査対象の人によって変化するもの(属性、意識、態度、行動)」
この「変数」に基づいて、質問項目や質問文をつくることになる。
尚、質的調査の場合は、必ずしも「変数」を特定せずに調査を行う場合も多い。

仮説:「(A)だから(B)である」

「要因→現象」という形にする。これが(理論)仮説である。上の例では,

  1. 「仕組みを知らないから、ゴミを分別しない」(無知理論?)
  2. 「社会問題に関心がないから、ゴミを分別しない」(無関心理論?)
  3. 「ルールが嫌いだから、ゴミを分別しない」(反抗理論?)

事例:エミル・デュルケム『自殺論』(1897年) 中公文庫

事例PDFファイル(事例B)を参照してください.