
先週発効した
米国の支出強制削減法
GRH法
元々は80年代のレーガン政権の頃
大型減税や議会の歳出圧力などで
膨らみ続けた財政赤字解消のために
85年と87年の財政収支均衡法(通称、グラム・ラドマン・ホリングス法、GRH法)です
法律名は発起人となった3人の上院議員の名前によるものですが
その1人のホリングス上院議員は後に
「こんな悪法に自分の名前は冠したくない」と言いだし
一般にはグラム・ラドマン法という呼び名になってしまった法律です
この予算削減で大きな打撃を被るが米海軍の艦艇の建造です
米海軍の年間予算は2000億ドル程度です
米海軍は2008年に作成した今後30年間の造船計画によると
2039年までに
空母6隻
ミサイル原潜12隻
攻撃型原潜40隻
新型戦闘艦51隻
新型駆逐艦13隻
新型フリゲート艦29隻
油輸送船15隻など
244隻を建造する計画ですが
この計画を実施するためには毎年2000億ドルが必要ですが
予算を全て艦艇の造船費用に当てる訳にはいかず
当然の事ながら不足します
米国の保守的なシンクタンク「ヘリテージ・ファウンデーション」によれば
GRH法により、米海軍の年間予算は2000億ドルを大幅に割り込み
そのために造船に当てる予算は1000億ドルを大きく下回ると推定している
この予想通りになれば、空母や大型艦艇を建造する事が困難になり
予想の削減が続けば2025年には米海軍艦艇の数は
現在の500隻から70隻に減ると予測しています
(米海軍艦艇数は287隻でした)
お詫びと訂正
文中で米海軍艦艇数を500隻と書きましたが
2012年12月現在 287隻でした
お詫びして訂正させて頂きます m(._.)m
空母だけで見ても2025年までには
老朽化するニミッツ級は
最終艦のジョージ・ブッシュ(CVN-77)を除き全て退役してしまい
建造中及び計画中の6隻を合わせても7隻になってしまうのです
70隻と言ったら140隻前後の海自艦艇の半分!!
そこまで極端に減るともおもえませんが
半数に減るとして250隻
そこまで減ると米海軍は世界的規模の海軍から
米国本土を守る地域的海軍に変わると言う事になり
世界の海は危険極まりの無い状態になるのです
また米海軍が日本から居なくなれば
日本にとって重大な事態になり
我が国周辺の日本海から東シナ海にわたる広範囲な地域が
支那の勢力圏になってしまうのです
2025年と言えば僅か12年後
その時の日本は?
考えただけでも空恐ろしい事になりますよ
基地反対!オスブレイ反対!などを叫ぶ人も
一度真剣に考えたらいかがでしょうか?
余程のバカか左巻きの売国奴でも無い限り
答えは自ずと出ますから
Posted at 2013/03/04 13:27:38 | |
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