【気になる新刊】

「名医が伝える漢方の知恵」丁宗鐵著

【健康】

2013年7月29日掲載

　漢方医学では、人の体質を大きく３つに分けている。気力がみなぎり、血行が良く筋肉質な「実証型」。寒がりで低血圧、徹夜が苦手な「虚証型」。バランスのとれた「中庸型」だ。そして、完璧な中庸という人はほとんどおらず、多くは実証か虚証に偏っているという。

　もし、自分の体質を知らずに間違った生活習慣を続けていると、将来にさまざまな体調不良が表れる恐れもある。例えば、９０歳を過ぎても元気な老人たちは、ほとんどが“スーパー実証型”だ。肉類を好んで食べ、運動を欠かさず、睡眠時間も短くて済む。しかし、虚証型の人がこのような生活習慣を真似すると、体に大きな負担となる。

　本書で自分の体質を知り、快適で健康な人生を送りたいものだ。
（集英社　７２０円）

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