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「半沢直樹」敏腕ディレクターは福沢諭吉の玄孫だった!

【芸能】

楽天SocialNewsに投稿!
2013年7月29日 掲載

母校の学生新聞で明かしたヒットの裏側


「闘うエンタメドラマの最高峰。元ラガーマンの彼らしい演出がちりばめられている」とは、さる制作関係者の話。絶好調ドラマ「半沢直樹」(TBS)のことだ。

 テレビドラマでは特に演出家の手腕がヒットの鍵を握るといわれるが、同ドラマも例外ではない。「日本で最も視聴率の取れるディレクター」が担当するとあって、放送前から評判は高かったという。

 手がけるのは、TBS社員の福沢克雄氏(49)。幼稚舎から大学まで慶応に通った生粋の慶応ボーイ。福沢諭吉の玄孫(やしやご)というから、毛並みの良さは抜きんでている。

 慶大ラグビー部が大学選手権、日本選手権を制した85年度Vメンバーの一員。大学卒業後は富士フイルムに2年間在籍、映画監督になる夢を諦めきれなかったという途中入社組だ。これまで「金八シリーズ」や「GOOD LUCK!!」「華麗なる一族」などヒット作を手がけ、3年前には、開局60周年記念の橋田寿賀子ドラマ「JAPANES AMERICANS」の演出も担当。橋田センセイの“ご指名”だったというから、将来、同局を背負って立つ人物になるのは間違いない。

 そんな福沢氏が、母校の慶大が発行する学生新聞のインタビュー(09年)で、自身の演出論について語っている。かいつまむと、ドラマは撮る側の視点ではなく、見る側の立場に立った作品づくりが身上で「視聴者が画面に集中している状況で、あれこれとセリフや動きで説明すると、かえって作品の邪魔になってしまう」。また大事なのは引きの絵や表情のクローズアップだそうで、「セリフでは表せない思いや感情を言葉以外の方法で視聴者に訴えかける」。俳優の個性をどう引き出すかを考え、「演出家はあくまでサポート役であり、俳優こそがプレーヤー」という。

 ヒットの裏に名演出家あり。「倍返しだ!」の決めゼリフは、そんなポリシーから生まれたようである。
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