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【埼玉】「桜燻製 地域ブランドに」 長瀞名物へ 第1弾は「鮎」
長瀞町商工会は、町内のサクラ間伐材のチップを使った燻製(くんせい)の食品を特産品化する取り組みを本格的に始めた。第1弾となる「鮎(あゆ)の燻製」などを町内の業者が開発し、8月中の発売を目指している。地域の資源を生かして、これまで弱かった「食」の面で観光客にアピールするのを狙っている。 (羽物一隆) 第一弾として開発した土産品は、旅館・秩父館の「鮎の燻製」(三匹入り千五百七十五円)と、そば店・楓庵の「鮎の甘露煮燻製(二匹入り)」と「押し寿司(ずし)」(各千二百六十円)。ほかに、レストランなどがアユ燻製を使った茶漬けやスモークチーズを提供する。商工会では、「長瀞桜燻製」として認定マークをつくり、地域ブランド化を目指す。 長瀞町は、岩畳など荒川流域の景勝地で知られる観光地だが、「食」の名物が乏しい面があった。これまでも特産品づくりのため、ウリの漬物などを開発したが、定着しなかった。 桜燻製の食品づくりは二〇一〇年度に着手。清流の観光地のイメージを生かす商品にしようと、アユの加工品を優先して開発した。川魚が持つ香りと、サクラの香りをうまく調和させるのに苦労したという。今後は、秩父地方の産品を中心に新商品開発を目指す考えだ。 ほかにも、キャンプ場などに呼び掛け、燻製の体験ができる場を増やしていく。 サクラのチップは、町内の野土山などで間伐した木材を使用。多すぎる木を減らすことで、花見の名所整備にも役立つという。町商工会の野原武夫会長は「花の名所と川の町という長瀞のイメージに合った商品に仕上がった。地元の特産品として広くアピールしていきたい」と話している。 PR情報
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