参院選の事前運動の報酬として現金計約３０万円を渡したとして、大阪府警は２３日、兵庫県尼崎市、無職、小阪賀造（よしぞう）容疑者（６４）を公職選挙法違反（買収、事前運動の禁止）の疑いで逮捕、送検したと発表した。小阪容疑者は、比例代表で日本維新の会から立候補し落選した川口浩氏（５８）の陣営の運動員。捜査２課によると、容疑を認めているという。

　逮捕容疑は、公示前の今年４〜５月、２０代と３０代の男性２人に対し、川口氏への投票を呼びかけるビラなどの配布を依頼。６月中旬ごろ、報酬として現金十数万円ずつ渡したとされる。

　川口氏は茨城県議などを経て、２００９年から民主党の衆院議員（比例代表北関東ブロック）を１期務めた。昨年の衆院選には維新から出馬したが落選。今回の参院選では、１万６０７９票で落選した。【後藤豪、遠藤浩二】