先日所属する会の例会で
市長を招いての行政懇談会が行われました。
各委員会(総務委員会を除く4つの委員会)が
各項目ごとに提言を行いディスカッションする、といった内容でした。
教育、産業、人口、観光と。
そのなかで僕の属する委員会は「観光」を
テーマに意見書を作成。
その内容やいかに、といったところでした。
いろんな観点で考えましたがダメだしをいただいたり、
どうも総務さんの想いとは違うようでして、
相当に練りに練った意見書がこちらです。
但馬 豊岡の観光問題について
但馬地域は過去より、各地域ごとの特色を活かし且つ豊かな環境資源を用いた四季折々の観光事業によって潤ってきました。かんなべ高原はもとより城崎温泉、竹の浜海水浴場などがその代表例であり、現在も行政と市民が一体となり工夫をこらして運営を行っております。しかしながら近年の異常気象などによる自然の変化、人口減少による観光事業からの撤退など、縮小を余儀なくされているのが実態です。
豊岡市は「コウノトリ」「山陰海岸ジオパーク」をはじめとした自然との共生を軸にした観光を国内に限らず世界へ向けて大きく発信しているのは周知のとおりです。
あとは何が必要かと思案したところ、いかに豊岡に足を運んでもらえるかという観点からアクセスを今以上に良くすることが必要ではないかと考えました。
そこで考えついたのが「山陰新幹線」であります。
「山陰新幹線」(大阪市~山陰地方経由~下関、約550km)構想はみなさんご存知のとおり昭和48年の高度経済成長期に基本計画が決定されましたが、その後の経済の低成長、オイルショックなどで計画は中断されました。そして今日に至るわけです。
しかしながら今現在新幹線構想、全国新幹線網はすさまじい発展を見せており、九州新幹線などはその代表例であります。関西圏のみならず関東圏をも観光圏内へと巻き込んだ九州の努力はその成果に表われていると思います。実際、東京~鹿児島中央を最短約6時間30分で結んでいます。その乗車時間は飛行機の比ではありませんが、大型輸送ということと、都市から都市へのアクセス、一日の発着数、そして旅といえば「レール」でとの考え方があることも事実であります。
それに北陸新幹線、北海道新幹線、九州新幹線長崎ルートなどの着工の話題などその地域住民のみならず周囲の期待は大きいと思います。
そのなかで今こそ豊岡を経由しての「山陰新幹線」の実現を提唱します。
大阪~福知山~豊岡~鳥取~松江~下関と山陰の主たる都市を結び、そして山陰海岸ジオパークの美しい景観を新幹線で眺めるというのも大きな利点になろうかと思います。
山陰海岸が結ぶ鉄道の新しき観光「山陰新幹線」の実現
委員会のこだわりとしてここは譲れないというところが一点。
最後の一文「山陰海岸が結ぶ」というところです。
新幹線が主役ではなくあくまでジオパークの山陰海岸が
鉄道を、新しきレールを繋げるということです。
要はどっちが主役かってとこですね。
捉え方一つで大きく変わります。
山陰海岸を結ぶ、とした場合新幹線ありきの考え方になります。
あくまで山陰海岸が主役であり、
山陰海岸が新しい観光のツールとして新幹線を走らせると
いう考えに基づいての意見であります。
夢物語もけっこうだが…、などと部員からは
苦言を呈される場面もありましたが、
夢も語れないようではダメだと思いませんか?
せっかく市長さんをお迎えしての懇談会、
壮大な夢を語るようなものにしなくては逆に「その程度か」
と思われるのではないでしょうか?
現実に何一つとして実現し得ないこととして夢を語り
その夢物語を実現させてきたのが人間であるかと。
例えば宇宙なんて行けるわけがないとしてたのが
今では宇宙旅行などと話が出たりも。
その観点から見ても想像しなけりゃ、夢を語らなければ
何もできないということです。
そういったところを市長さんには感じていただけたかと思います。
ばかげている提言、意見とはお思いでしょうが
どなたかの言葉にありますね
「ばかになれ」
Y君率いるわが委員会、よかったよかった。