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復興支援強化へ決意強調 首相、宮城入り
 | 公立南三陸診療所で佐藤仁南三陸町長(右端)らから説明を受ける安倍首相(右から2人目)=29日午後1時50分ごろ、宮城県南三陸町志津川 |
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安倍晋三首相は29日、東日本大震災で被災した宮城県石巻市と宮城県南三陸町を訪れ、被災地の生活再建や医療福祉の現状を視察した。首相は「厳しい状況から復興に向け、歩みが始まっていると感じる」と述べ、復興の加速に取り組む決意をあらためて強調した。
首相就任後、宮城県内の被災地を視察したのは4度目。東北の被災地入りは、参院選応援を除いて8度目となる。
今月入居が始まった石巻市中里の災害公営住宅では、入居した家族から感謝の手紙が贈られた。安倍首相は「具体的に住宅ができ、入居できると希望が見えてくる」と語り、住まい再建の重要性を再確認した。
8月に開所する同市の開成包括ケアセンターでは、保健、福祉、医療、介護サービスを一体的に提供する事業の説明を受けた。首相は「被災者の心の支えとなるよう国も支援したい」と話した。
南三陸町では津波被害が甚大だった志津川地区を見渡す高台で黙礼。仮設商店街では地元産笹かまぼこを味わい、飲食店店主から差し出された色紙に「夢」と記した。
公立南三陸診療所では、医療の中核を担う公立志津川病院が登米市に一時移転し、地域医療の維持に苦慮している実情を聞いた。
首相は視察後、報道各社の取材に「親身に相談を受ける態勢が必要。介護、医療の関係機関や行政が一体となって支援するモデルをつくりたい」と述べた。
2013年07月30日火曜日
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