(cache) 古地図散歩　江戸城外堀を歩く！④ - 歴史を極める旅の人生

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2012-10-16

古地図散歩　江戸城外堀を歩く！④

東京町歩き

↓今回のパンフレット

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私が案内役を務めた「ちゃらぽこ散歩会古地図散歩江戸城外堀を歩く！後編」が１０月１４日の日曜日に行われた。今回の参加者は主催側を含めて全部で２５人となった。

この日は四ッ谷駅前から出発である。

最初に向かったのは、外堀から離れて四ッ谷駅近くにある西念寺。西念とは服部半蔵正成の出家後の法名である。この名前からもわかるとおり、服部半蔵が開基となった寺であり、服部半蔵の墓もここにある。

半蔵が出家して西念寺を建てた目的は、徳川家康の嫡子であった岡崎三郎信康を弔うためであった。天正７年（１５７９）、織田信長は徳川家康に対して嫡男信康を殺すように命じてきた。真相がよくわからない事件なのだが、信康の母で家康の正室だった築山殿が武田勝頼に内通していたからだとか、この４年前に起こった長篠合戦以来武田氏の弱体化が続いたことから、武田の押さえとしての役割を担っていた徳川氏の力を削ぐためだったなどという説がある。

家康の命により岡崎城主を務め「岡崎三郎」を名乗っていた信康は、家康によって岡崎城から出されて二股城に幽閉され、やがて自害を命じられた。このとき介錯役として二股城に派遣された派遣されたのが服部半蔵であった。信康は半蔵の介錯で切腹したとも、半蔵は信康の首を落とすことができず、やむなく検視役だった天方道綱が介錯をしたとも言われている。

いずれにせよ主君家康の嫡子を死に追いやることとなった半蔵は、一生このことを悔いていたらしい。家康の江戸入り後、出家して清水谷に寺を建て、そこに信康の遺髪を埋葬して墓を建てた。半蔵の死後、江戸城の拡張工事が行われて外堀が築かれた。清水谷は外堀内になるため、西念寺は現在の場所に移転してきたのである。岡崎三郎信康の墓も寺と一緒に移転してきている。

西念寺を出ると、いよいよ外堀のつづきを歩き出した。四ッ谷駅から北に向かう外堀は、現在では埋め立てられて公園になっている。その公園内を歩く予定だったのだが・・・

なぜ運動会をしとるんじゃーーー！！

歩き始めた早々に予定外の事態にぶつかってしまった。運動会の大混雑の中をかき分けて進む一行・・・。

ようやく公園を抜けて、再び水が残っている外堀沿いに市ヶ谷方面に進んでいく。すると道路の左側に亀岡八幡宮が見えてくる。

ＮＨＫのブラタモリでも紹介されていた急階段が名物の神社である。太田道灌が鎌倉の鶴岡八幡宮から勧請して創建したもので、「鶴」に対して「亀」というのが神社の名の由来である。道灌が奉納したと伝わる軍配を所蔵している。

石段の上に見えている鳥居は新宿区内唯一の青銅製で、文化元年（１８０４）に建てられたものである。また、この石段の途中にある茶ノ木稲荷は、神の使いの白狐が茶ノ木の枝で目をついたことから、茶を断って祈願すると眼病が治ると言われている。

今回はちょうど亀岡八幡宮境内で結婚式が行われていたことから、石段下から見るだけである。本来の予定では、全員ウサギ跳びでこの石段を上る予定であった。

世の中、

マッチョでなければ生きていけない・・・

さて、引き続いて行ったのは・・・

え？地下鉄？？？

しかも改札内？

古地図散歩だの江戸城外堀を歩くだの言いながら、電車で移動するのか？これは反則ではないのか？

あれ？改札内に・・・？

なんと！地下鉄駅の構内に石垣！！

ここは東京メトロ南北線の市ヶ谷駅の構内にある「江戸歴史散歩コーナー」である。通常は地下鉄に乗らないと見ることができないのだが、今回は東京メトロに申し込んだところ、快く見学を許可してくれたのである。

南北線は外堀沿いに路線が伸びているため、工事中に外堀の石垣などが地中から発掘されている。それらの様子の写真展示や、発掘された石垣が組み直されて展示されているのである。しかも床には大きな江戸時代の古地図が貼られている。

この地図には参加者一同大興奮であった。「あ、ここが前回出発点だった堀留橋だ！」「今いるのはどこだ？！」「この広いのが大名か？」

この古地図では、家紋や■、●などの印とともに名前が書かれているのが大名屋敷、名前だけが書かれているのが旗本以下の幕臣の家、町名だけが書かれているのが町家であり、寺や神社は赤く塗られている。

これが原則なのだが、実は小禄の幕臣の中には、名前すら書いてもらえなかった人たちがいる。その場合は所属していた組などの名前が書かれているのだが・・・

いくらなんでも、

「小役人」はひどいじゃろ！！

外堀沿いの古地図散歩はつづく・・・

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