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七夕飾り作り、仕事に 被災住民「励みになる」 仙台
 | 七夕飾りに使う紙花を開く作業に打ち込む女性部あらはまのメンバー |
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仙台七夕まつり(8月6〜8日)を前に、東日本大震災で被災した仙台市若林区や宮城野区の住民有志が、七夕飾り作りに取り組んでいる。若林区に拠点を置く支援団体「若林ヘルプ」が、地元紙店と連携し作製を発注した。飾り作りは再生に向けて歩む被災者の励みにもなっている。
若林区で作業に当たるのは荒浜移転まちづくり協議会の「女性部あらはま」のメンバー15人。七夕飾りを扱う鳴海屋紙商事(若林区)から請け負った。
15人は5月末から協議会の事務所に集まり、くす玉などに使う紙花を開く作業を続ける。縦長に折って束ねた色とりどりの和紙を1枚ずつ開き紙の花を咲かせていく。
メンバーたちはみなし仮設住宅に分かれて暮らす。飾り作りは気心知れた仲間が集い、語り合える場になっている。
代表の佐藤まさ子さん(69)は「みんなで仕事ができる機会をいただきありがたい」と話す。
取り組みは若林ヘルプが橋渡し役となって実現した。みなし仮設住宅などで個別に作業する被災者もいる。
その一人、若林区井土浜の大友康子さん(56)は「こうした仕事に携わることが、前に向かっていく力になる」と千羽鶴をつなげる作業などに当たっている。
2013年07月29日月曜日
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