日本の誠意が通用しない以上、従軍慰安婦問題はもうお手上げだ。

雑誌名週刊文春
号名:2013/07/25日号
発売日
価格380
出版社文藝春秋
ジャンル週刊誌
内容

・「アメリカに慰安婦像」「竹島に偽マジンガーZ」反日活動家グループの本拠地を直撃! ・新日鉄住金「戦時徴用」デタラメ判決は序の口 賠償金2兆円を請求される299社リスト 三菱重工、パナソニック… ・アシアナ機事故で米国家安全委が激怒「韓国人CA...

池上彰さんの参議院選特番(テレビ東京)が並みいる選挙番組の中で、視聴率二桁をとった。

池上さんが出馬すれば比例であろうが選挙区であろうがトップ当選間違いないだろう。そんなことをつらつら考えながら池上さんが書いた「従軍慰安婦」問題についての記事を読んだ。

橋本徹日本維新の会共同代表と違い、あくまで冷静に客観的に述べられている。しかしそれだけに『この問題は解決しないんじゃないか』という危惧が強くなった。

池上さんの記事を読む限り、「従軍慰安婦」だったという方々に対して、日本は誠意を見せていると言える。それでも韓国の言い分としては「誠意をみせればそれでいいのか」となる。これはもうどうしようもない。

公には言わないが、どこまでいっても韓国サイドが「難くせ」をつけてくる、と思っている日本人は相当数いるだろう。これだけ根の深い問題になると、政府ももうお手上げ状態と言わざるを得ないのではないか。

池上さんは、日本国民は従軍慰安婦だった方へ金銭的な補償をしたと書いている。しかしこれは国際的にはあまり知られていないようだ。ならば、そうした行動により日本が示した誠意を今一度世界に対してアピールするしかない。

従軍慰安婦だった方(韓国人ではなく東南アジアの方)から日本語で強烈な言葉を浴びせられた60代の男性を僕は知っている。

具体的にどう言われたか、ここではペンを躊躇うほどの言葉だった。その言葉を浴びせられた男性は、戦争に行っていないにもかかわらず、その女性に頭を下げたという。

従軍慰安婦とは、戦争が生み出した残酷なシステムである。狂った行為である。それなのになぜ橋下代表はあんな表現をしてしまったのか。

「世界のいたるところで戦時中『従軍慰安婦』のような方がいたと言える。日本だけではないかもしれない。しかし、だからと言って日本が犯した罪が許されるものではない」と言えば、それでも波紋は広がるだろうが、まだ今日のような大事には至らずに済んだであろう。そんなことは凡たる自分が口にするまでもなく、橋下代表ならとっくにわかっていることだ。

どれほど頭の良い人間でもふとエア・ポケットに入り込んでしまうことはあるものだ。だとしても、この問題でそれがあってはいけなかった。

日本維新の会は、今回の参議院選で9議席となったが参議院で法案提出権を持つ10議席には達しなかった。やれやれ、である。

あの調子で法案提出権まで持てば、憲法第9条のことも絡み、日本を危うい方向に導く恐れがある。

佐々木正洋

■略歴
1977年慶應義塾大学法学部政治学科卒業と同時にテレビ朝日入社。
「ワールドプロレスリング」「アフタヌーンショー」「モーニングショー」「気分はシャッフル」「おもしろ食通信」「ナイトライン」「CNNニュース」「テレビいま時あの時」「邦子がタッチ!」「スーパーJチャンネル」などで司会・実況・リポーターを歴任。アナウンサー歴35年の中でも、昼のワイドショー「ワイド!スクランブル」月~金コーナー「夕刊キャッチアップ!」は番組開始以来16年間担当。
2012年3月、テレビ朝日退社。同年4月浅井企画に所属。

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