県内ニュース

主要

  • Check

高湯温泉の効用は? 福島観光協9月から実証事業

 福島市高湯温泉の高湯温泉観光協会は9月から、温泉の入浴効果の実証事業に乗り出す。全国でも珍しい取り組みで、温泉入浴による療養効果を科学的に解明し、ブランド力を強化することで風評払拭(ふっしょく)や地域活性化につなげる。
 3泊4日の「宿泊プチ湯治」と2カ月間の「通い湯治」の2コースで45人の入浴モニターを募る。期間中は花月ハイランドホテルに滞在し、入浴講習などを受けながら過ごす。通い湯治は週2回以上通えることが条件となる。
 期間の前後に血液検査などを行い、札幌国際大観光学部教授で医学博士の松田忠徳氏らが効果を検証する。血流量や酸化ストレス度、肌の状態などを調べるという。
 9軒の旅館と1軒の共同浴場がある高湯温泉は開湯以来400年の歴史があり、「東北の秘湯」として人気を誇る。源泉掛け流しの乳白色の硫黄泉は、高血圧症やアトピー性皮膚炎、リウマチなどに効用があるとされている。
 東日本大震災前の年間宿泊客の約12万人に対し、90%程度まで客数は回復したが、医学的に実証することで、さらなる魅力アップにつなげたい考えだ。
 モニターは、これまで高湯温泉で入浴療養を行ったことがない人を対象に8月6日から募集を開始する。費用は全て同協会が負担する。問い合わせは同協会 電話024(591)1125へ。
 高湯温泉観光協会の後藤秀人専務理事と永山博昭事務局長はPRのため29日、福島民報社を訪れ、渡部世一会長らと懇談した。

カテゴリー:主要

入浴効果の実証事業をPRする後藤専務理事(右)と永山事務局長
入浴効果の実証事業をPRする後藤専務理事(右)と永山事務局長

主要

>>一覧