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【スポーツ】萩野公介が歴史的銀2013年7月30日 紙面から ◇世界水泳男子400メートル自由形【バルセロナ(スペイン)工藤拓】水泳世界選手権第9日は28日、バルセロナで競泳が始まり、男子400メートル自由形は、今大会個人6種目に出場する萩野公介(18)=東洋大=が3分44秒82の日本新記録で銀メダルを獲得した。世界選手権の同種目でのメダル獲得は日本人初。五輪を含めても1960年ローマ大会銀の山中毅以来53年ぶりの快挙となった。同100メートル平泳ぎ準決勝は北島康介(30)=日本コカ・コーラ=が59秒92で全体の8位で29日の決勝へ進んだ。女子100メートルバタフライの星奈津美(22)=スウィン大教、同200メートル個人メドレーの渡部香生子(16)=JSS立石=と寺村美穂(18)=セントラルスポーツ=は準決勝で敗退した。 個人メドレーと背泳ぎを主戦場にしてきた萩野にとって、専門外といっていい400メートル自由形での銀メダル。しかも、「高速水着」時代に松田丈志(コスモス薬品)が残した記録を塗り替えての日本新。だが、萩野にとっては、会心にはほど遠いレースだった。 「銀メダルを取ったこと自体はうれしい」と切り出した後、「思ったよりも遅かった。50から150メートルのところがバタついてしまった」と反省の弁が続いた。 好スタートを切るも、50メートルすぎから失速。ラスト50メートルの時点で4位につけていたが、そこから驚異の追い上げで帳尻を合わせる強引なメダル奪取だった。 3位とはわずか0秒03差。平井伯昌日本代表ヘッドコーチは「全レースが100分の何秒差で決まっているので、すごく運のいいメダルだと思う」と喜ぶ半面、「前半遅かったですけどね。3分43秒台を狙っていたので、少し物足りなかった。もう少し速い展開を意識していたら」と悔いをのぞかせた。 自由形中長距離は、日本男子にとって長年の鬼門。400メートル自由形は半世紀以上もメダルから遠ざかっていた。だが、右肩上がりの成長を続ける18歳はそんな定説に関心はない。「アジア人は活躍している。日本人だからできないなんて思ったことない」と言うのも、朴泰桓(韓国)が北京五輪で、孫楊(中国)がロンドン五輪と今大会で頂点に立つ姿を見てきたからだ。「日本記録は間違いなく出る」との言葉も「有言実行」してみせた。 米国の万能スイマー、マイケル・フェルプスに憧れ、複数種目での金メダルを目標に掲げる18歳の怪物にとっては、53年ぶりの快挙も一つの通過点でしかない。残る個人5種目で、いったい何個のメダルを射止めてくれるのか。 PR情報
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