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【芸能・社会】深津絵里 舞台「春琴」 これで見納め2013年7月30日 紙面から
<1日から東京>見納めとなる深津絵里(40)主演の傑作舞台が、1日から東京・世田谷パブリックシアターで始まる。英国出身の俳優、劇作家で世界的演出家のサイモン・マクバーニー(55)と世田谷パブリックシアターが共同制作した「春琴」だ。2008年の初演以来数々の賞に輝き、今年は米ニューヨークでも絶賛されての凱旋(がいせん)公演。現行スタイルでは最後の上演に、深津もこん身の思いを込めての9日間となりそうだ。 1995年、初来日したサイモンが、友人の作家から谷崎潤一郎の「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」のコピーを渡されたのが、運命の出会い。“陰”の中に日本の伝統美の本質をとらえた作品に深く感動したサイモンは、谷崎研究に熱中、いつしか舞台化を考えるようになった。 が、「陰翳礼讃」はエッセー。谷崎の世界を舞台化する目的で、小説「春琴抄」を題材にして、「陰翳礼讃」を舞台で表現するアイデアに行き着いた。 ロンドン留学時代に、サイモンのワークショップに参加したことがある劇作家・俳優の野田秀樹の紹介で、日本で開いたワークショップに深津が参加。数年後、たまたまニューヨークで観劇した舞台「椅子」に感銘を受けた深津は、その作品がサイモンの手になるものだったことを知る。そうした偶然もあって、「春琴」制作が動き始めると、サイモンの“指名”を受けた深津は、ほかの俳優陣とともにスタッフを一切シャットアウトしたワークショップで谷崎ワールドに浸っていく。 <日本の伝統美>2008年に初演されると、舞台はたちまち評判となった。素に近い舞台で、俳優が出入りと同時に棒や畳を瞬時に配置して日本家屋の一室を表現したり、場面によって微妙に鮮やかに変化する照明は、見事に谷崎の世界を描出。深津の独特のセリフ術も、観客をひきつけた。さらに、三味線や人形を駆使するなど外国人演出家の目で“発見”された日本の伝統美が、西洋的な洗練された手法で融合し、第16回読売演劇大賞作品賞などを受賞した。 今月9日から13日までのニューヨーク公演も各紙が絶賛。「見ようとすると消えてしまうような薄明かり、光と闇の優美な境界線にこそ美を見いだしている」(タイムアウト)、「しきたりと秘め事、そして、隠された性的欲望の遠い世界が陰影に満ちた美しさとともに思い起こされる」(ニューヨーク・タイムズ)と評された。 深津のほか出演は、成河、笈田ヨシら。3年ぶりの上演は、1日から10日まで、世田谷パブリックシアターで。 PR情報
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