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3軍リハビリ担当コーチの肩書で右肩故障からの現役復帰を目指していたソフトバンク・斉藤和巳投手(35)が29日、復帰断念を福岡市内で発表した。31日で退団する。
負けないエース右腕がついに、背番号「66」に別れを告げた。08年以降の6年間、土にまみれ復活への道を模索し続けてきた斉藤は、真っ黒に日焼けした顔で「復帰に向けてのリハビリを終了することを報告します」と切り出し、「悔いが残るというか悔いしかない」と波乱万丈の野球人生を涙ながらに振り返った。
150キロ超の直球と140キロ台中盤の高速フォークを武器にした斉藤コーチは、03年(20勝)、06年(18勝)と2度の沢村賞を受賞。05年には開幕から15連勝を飾るなど、通算79勝ながら勝率は7割7分5厘。「負けない投手」が代名詞だった。
一方で右肩痛に苦しめられ、実戦登板は07年が最後。08、10年と2度の右肩腱板(けんばん)修復手術を受け、11年からは支配下選手登録を外れコーチの肩書で復帰を目指したが、傷が癒えることはなかった。
支配下登録期限の31日を決断のタイミングと考えていたといい「(1軍の戦力になる)イメージがこの1、2か月、特に今月に入ってからできなくなっていた」。先週中に王会長、秋山監督らには引退を伝えたが、前日の28日まで福岡・西戸崎でリハビリ組と一緒に汗を流し、ブルペンで40球を投げていた。最後まで奇跡を祈っていた。
11年12月に結婚した紗衣夫人(タレントのスザンヌ)のことを問われると「嫌な思いをしたかも知れないと思うと、胸が痛い。その人たちのためにもマウンドに上がりたかった」と、大粒の涙を流した斉藤。今後は本格的な指導者としての復帰が期待されるが「正直、まだ何も頭に浮かんでこない。自分にできることは何かを考えていきたい」と話すにとどめた。
◆斉藤 和巳(さいとう・かずみ)1977年11月30日、京都府生まれ。35歳。南京都高(現・京都広学館)から95年ドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)入団。03年に20勝3敗で最多勝、最優秀防御率、最優秀投手、沢村賞。06年にも18勝を挙げ、最多勝など投手4冠で2度目の沢村賞。その後は右肩故障に苦しみ、10年を最後に自由契約。リハビリ担当コーチを務めながら再起を図っていた。192センチ、96キロ。右投右打。妻はタレントのスザンヌ(紗衣夫人)。
(2013年7月30日06時00分 スポーツ報知)
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