【中日】中日復帰は「奇跡」…引退・山崎に聞く

　中日・山崎武司内野手（４４）が２９日、名古屋市内で会見し、今季限りでの現役引退を表明した。中日時代の９６年に初の本塁打王、楽天時代の０７年に本塁打と打点の２冠に輝いた現役最年長野手は、ＣＳ出場と日本一をプロ生活２７年の花道とする決意を示した。

　◆山崎に聞く

　―現役引退を伝えた際の家族の反応は。
  「お袋には電話で伝えた。『ご苦労さん』と言われたその言葉が重かった。励みをなくしてしまうのは申し訳ない。息子は一番、納得してなかった。娘にはバカにされました。『失業者』と言われたよ（笑い）。でも、最初に伝えた時は口を聞いてくれなかった。グッとくるものがあったのかな」

　―現役生活の思い出は。
  「楽天を退団した後、またドラゴンズのユニホームを着られたことが一番幸せだった。想像もしていなかったし、奇跡的」

　―公私ともに仲の良い山本昌に相談した？
  「『やめんでいい、まだやれるだろ！』と言われた。山本さんとは一緒にやめたくなかった。オレの方がスター性はあるけど、話題性で負ける。一緒にやめたら、話題を全部持っていかれるから（笑い）。あの人は５０歳までやると思う。あとは山本さんに託します」