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中日・山崎武司内野手(44)が29日、名古屋市内で会見し、今季限りでの現役引退を表明した。中日時代の96年に初の本塁打王、楽天時代の07年に本塁打と打点の2冠に輝いた現役最年長野手は、CS出場と日本一をプロ生活27年の花道とする決意を示した。
悔いはある。未練もある。それでも山崎は信念を貫き、27年間の現役生活に幕を下ろすことを決めた。「今シーズンをもって引退することを決意しました。自分の進退を懸けながらやってきた。2軍に落ちることがあれば、ユニホームを脱ぐというのは前から決めていた」。会見で何度も用いた「けじめ」という言葉が、山崎流の「引き際の美学」だった。
通算2237試合で1833安打、403本塁打を積み重ねたが「27年やって2000本も打てないんだから。成績としては足りない男」と満足感はない。ただ、尊敬する元楽天監督の野村克也氏と肩を並べた27年間の現役生活は、胸を張れる時間だった。「野手では誰よりも長くプロ野球生活を送れたことが誇り。いろんな人と衝突して、言い合いもした。監督室にバットを投げ込んだこともあった。これだけヤンチャして、27年もやれたのもオレだけ。それが唯一の自慢」
思ったことは口にする性格で、中日、オリックス、楽天と3球団を渡り歩くなかで時に、起用法などをめぐって監督と衝突もした。それも野球と真摯(しんし)に向き合っていたため。普段は飾らない人柄で、ファンからも仲間からも愛された。
26日に通告された今季2度目の2軍落ちが決断のタイミングになった。だがシーズンは残っており、引退会見でも涙はなかった。「まだ『締めの言葉』にはしたくない。CSから日本シリーズに出て、日本一になることを目標に頑張りたい。あの緊張感のあるバッターボックスにもう一回、立ちたい」。これまで一度も経験がない日本シリーズ出場と日本一を花道に―。山崎武司らしく格好よくユニホームを脱ぐために、残り2か月、バットを振り続ける。
◆山崎 武司(やまさき・たけし)1968年11月7日、愛知県生まれ。44歳。愛工大名電高から86年ドラフト2位で中日入団。96年に外野のレギュラーとなり初の本塁打王。99年は一塁へ転向し、リーグ優勝に貢献。02年オフにオリックス、04年オフに楽天へ移籍。楽天時代の07年に本塁打と打点の2冠。昨年から中日に復帰した。外野手、指名打者でベストナインを計3度受賞。11年には社会貢献活動を表彰するゴールデンスピリット賞を受賞。181センチ、105キロ。右投右打。
(2013年7月30日06時00分 スポーツ報知)
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