新世界のふんどしポスター、４月に続きまた盗まれた

盗まれたポスターにつけられていたものと同じキャッチコピーが書かれたふんどし

　大阪市浪速区の商店街「新世界市場」で、町おこし用に掲示した男性のふんどし姿のポスターが、今年４月の盗難被害に続いて、２９日、また盗まれた。婦人服などを扱う和雑貨店がこの日からふんどしの販売を開始するため、作り直したポスターを２６日に掲出したばかり。店主らは「まさか、また…」と頭を抱えた。

　ポスターは縦約７３センチ、横約５２センチのパネル製。商店街の店舗ごとに約１２０種類あるが、狙われたのは４月同様、本物の高級麻布製ふんどしを使用した「ふんどしポスター」だけだった。

　ポスターは５枚あり、それぞれ異なるコピーが書かれている。今年４月上旬には全５種類が２度に分けて盗まれたが、今回は店頭に掲示していた「締めつけてちゃ　下は育たない。」と「らくちん。」の２枚が被害に。「金玉が呼吸する。」などの３種類は“無事”だった。

盗まれたポスターが掲示されていた場所を指す高橋さん

　店の代表の高橋輝明さん（３１）は「昨日（２８日）の営業が終わって帰る時にはあったが、今朝８時にはなくなっていた。２枚は特に反響の大きかったものなのに」と肩を落とした。

　盗まれたポスターは手の届かない高さに針金で固定されていたが、切断された跡があった。高橋さんは「前回と手口は同じ。同一犯とは限らないが、全種類を持っているんだから、もう盗まないだろうと…。犯人像？　分かりません」と悔しがった。

　ただ、今回も警察へ被害届は出す予定はない。「話題になって、ふんどしが売れてくれれば、ちょっとは（犯人を）許してもいいかな」と、大阪のたくましい“商魂”を見せていた。

（2013年7月30日06時03分  スポーツ報知）

Tweet