青森のニュース

大鰐線廃止方針を撤回 自治体と存続協議 弘南鉄道

 青森県弘前市と青森県大鰐町を結ぶ弘南鉄道大鰐線(13.9キロ)について、弘南鉄道(青森県平川市)は22日、2016年度末の廃止方針は撤回し、自治体と路線存続に向けた話し合いを進める考えを明らかにした。
 本社で記者会見した船越弘造社長は「大きな話題となり、大変な心配をかけた」と謝罪。その上で「葛西憲之弘前市長や三村申吾知事の熱意と誠意を受けて、存続を前向きに考える必要があると考えた」と説明した。
 船越社長は同日午前、葛西市長と山田年伸大鰐町長と会って、両氏から路線存続を話し合う協議会設立の打診を受け、参加を承諾したという。協議会の設立時期は未定だが、同社や関係自治体などが参加するという。
 ただ、船越社長は「自治体からの補助金は極力受けない」と述べた。公的資金を受けると、社員の待遇面などで企業判断を制約される恐れがあるからだという。
 今後は、協議会で具体的な支援のあり方や乗客数向上のための方策を議論していく。船越社長は「少なくとも12年度の乗客数を下回らないことが存続の条件。16年度はないが、廃止自体がなくなったわけではない。協議会で方向づけしていきたい」と話した。
 大鰐線の乗客数のピークは1974年度の389万8000人。12年度は57万6000人まで落ち込んでいた。


2013年07月23日火曜日


Ads by Google


△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS