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六ヶ所で洋上風力発電 運転開始18年度目標
 | 記者会見する椚原社長(中央) |
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青森県内企業3社でつくる「むつ小川原港洋上風力開発」(青森県六ケ所村)は29日、六ケ所村のむつ小川原港内に、出力8万キロワットの洋上風力発電所(着床式)を建設する計画を発表した。
2016年度着工、18年度の一部運転開始を目指す。海岸線から沖合約1キロの範囲に、海底に基礎を設けるなどして1基当たり出力2500キロワットの風車(回転軸の高さ約80メートル)を32基設置する。
事業費は約300億円。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき売電する予定。東北電力と送電線の接続について協議している。
むつ小川原港洋上風力開発は、港湾土木の北日本海事興業(八戸市)と、風力発電メンテナンスなどの開発電業(同市)、六ケ所エンジニアリング(六ケ所村)の3社が2月に設立した。
社長の椚原(くぬぎはら)光昭北日本海事興業会長は、八戸市で記者会見し「むつ小川原港は遠浅で漁業権も放棄されており、洋上風力の適地だ」と語った。国土交通省から昨年6月に打診され、事業への参入を決めたという。
建設計画の具体化に向け、国交省や県、八戸工大がオブザーバーに入った産学官研究会が4月に発足した。事業費は青森銀行が中心となって協調融資で集め、設計は研究会メンバーの若築建設(東京)が進めている。
2013年07月30日火曜日
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