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2013年7月29日(月) 東奥日報 ニュース



■ むつ小川原港で洋上風力発電

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むつ小川原港内の洋上風力発電所建設予定地=六ケ所村尾駮
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 「むつ小川原港洋上風力開発」(六ケ所村)は29日、同村のむつ小川原港内の2カ所に、県内初の洋上風力発電施設を建設する計画を進めていると発表した。出力8万キロワット、年間発電量は一般家庭約5万2500世帯分に当たる1億9千万キロワット時で、同社によると、国内3番目の規模という。2016年の着工、18年の稼働を目指す。

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 同社は、港湾土木業の北日本海事興業(八戸市)と、県内大手工場や風力発電施設のメンテナンスを行う電気工事業の開発電業(同)が40%ずつ、建設・設備工事業の六ケ所エンジニアリング(六ケ所村)が20%をそれぞれ出資し、ことし2月に設立した。資本金は5千万円。

 八戸市の八戸プラザホテルで会見した、むつ小川原港洋上風力開発の椚原(くぬぎはら)光昭社長は「欧州の風力発電はほとんどが洋上。陸上よりも効率的に風をとらえることができる」と説明。むつ小川原港は洋上風力発電の適地である上、周辺に民家がなく騒音問題も発生しない−と利点を強調し、「再生可能エネルギーを供給し、地域社会に貢献したい」と語った。

 投資額は約300億円で、青森銀行を主体に金融機関からシンジケートローン(協調融資)を受けて調達。国有地の賃貸を受けて事業を進める。事業期間は20年間。立地予定地の海域の漁業権は放棄されているという。9月に経済産業省へ、環境影響評価(アセスメント)の書類を提出する。

 事業規模など詳細は今後詰めるが、現時点では、施設1基の出力は2500キロワットで、風車は海面から回転軸までの長さが約80メートル、直径約80メートルを想定。尾駮地区の海岸線近くと、港から約1キロ沖合に計22基と、新納屋地区の港から約1キロ沖合に10基の建設を見込む。

 2地区に設置した高さ50メートルのポールで風向・風速を測定中。ことし4月には、国や県、大学、地元漁協などで構成する研究会を組織し、関係者と情報共有を進めている。

 計画について古川健治村長は「“エネルギーの村”六ケ所としては、自然資源が有効活用されるのは良いこと。周辺環境への影響を、きちんと調査してほしい」と語った。

 県は洋上風力などの海洋エネルギー開発を進めるため、2012年7月に「県海洋エネルギー実証フィールド検討委員会」を発足。14年度以降に行われる国の海洋エネルギー実証試験の県内誘致を目指している。これまでの調査結果から県内7市町村が候補地に挙がっており、六ケ所沖も候補に含まれる。

 試験候補地の六ケ所沖で民間事業が先行する形となったが、県エネルギー開発振興課は、候補地選定に与える影響は否定した。

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