2013.7.30 05:04(3/3ページ)

榎田抹消!4連敗どん底和田虎、異例の非公開練習

報道陣が退出した後の室内では新井良が打ち込んだ

報道陣が退出した後の室内では新井良が打ち込んだ【拡大】

 周囲の視線を断絶した30分間。関係者の話を総合すると指揮官は、ベンチに座りメモを凝視。隣に腰掛けた黒田ヘッドコーチと長時間話し込んだという。この現場トップ間の会談は、練習終了まで続いたとみられる。

 緊迫感に包まれる中、練習を終えた指揮官は、左ひざの状態が不安な西岡について「元気な選手がいくしかない。試合に出るとその次の日は(ダメ)という感じ。本人は行く気満々だけど」とだけ話し、足早にクラブハウスへと消えた。

 外気が遮断された熱気蒸す室内で居残りの打撃練習を行った新井良は呼び止めに応じず、坂は「何もないです」とひと言。いつもは陽気な2選手の応対が、チームの苦境を象徴しているようだった。

 首位巨人に今季最大タイの5・5差をつけられて、29日からのぞむ夏のロード前、最後の聖地3連戦。主力は夏バテで取って代わる若手も出てこない。途中加入のボイヤーは2軍落ちでコンラッド同様、補強した新助っ人は機能しない。まさに三重苦だが、前を向くしかない。密室で虎将は何を思ったか。答えだけは明らかだ。勝つしかない。(栃山 直樹)

(紙面から)