伊勢湾岸道:追突され父子3人死亡 故障、車線で停車中
毎日新聞 2013年07月26日 09時00分(最終更新 07月26日 14時20分)
26日午前4時50分ごろ、愛知県飛島(とびしま)村の伊勢湾岸自動車道下り線で、普通乗用車に大型トラックが追突、乗用車を運転していた東京都調布市調布ケ丘3、会社員、山口雄大(かずひろ)さん(31)と長男葵(あおい)ちゃん(2)、長女友結(ゆい)ちゃん(3カ月)の3人が死亡し、妻喜和(きわ)さん(30)が首に軽傷を負った。
県警高速隊は、トラックを運転していた京都市右京区、会社員、尾呂(おろ)富士男容疑者(54)を自動車運転過失傷害の疑いで現行犯逮捕し、容疑を同致死傷に切り替えて調べている。「前をよく見ていなかった」などと供述しているという。
高速隊によると、現場は名古屋港の海上に東西に架かる名港西大橋で、乗用車は見通しの良い片側3車線の中央の車線で追突された。県警には事故前、「乗用車が中央車線に停車している」との110番通報があったという。事故当時、現場は渋滞していなかった。
喜和さんは「三重に帰省する途中で、車が故障して止まった」と話しているという。車はレンタカーで、当初は喜和さんが運転していたが、故障を受けて雄大さんに代わった直後に追突された。子ども2人は後部座席のチャイルドシートに座っていた。尾呂容疑者は、東京都江東区から大阪府吹田市に雑貨を運ぶ途中だった。
事故の影響で、伊勢湾岸道下り線は名港中央インターチェンジ(IC)−飛島IC間が約2時間半にわたって通行止めとなった。【岡大介、井上直樹】