次代のエースに正念場が訪れた。巨人の川口和久投手総合コーチ(54)は29日、ファーム調整中の宮国椋丞投手(21)について「今は期待していない。(昇格は)当分ない。2軍でがんばってもらう」と厳しく言及。開幕投手も務めた新星に無期限2軍調整を命じた。
3年目右腕の宮国は今季、自身初の開幕投手を任されるなど首脳陣の大きな期待を背負ってシーズンインした。しかし、不調のため5月9日に早くも2軍落ち。交流戦明けの6月下旬に再昇格を果たしたが、7月17日の阪神戦(甲子園)、同25日の広島戦(東京ドーム)と連続KOを喫した。特に広島戦は2回途中8失点の体たらく。原監督を「なかなか伸びてこない」とあきれさせてしまい、再び2軍に逆戻りした。
30日からのヤクルト3連戦では3年目右腕の小山、5年目の笠原が先発予定。さらに最多勝経験者のホールトンも先発候補として控えるだけに、復権への道は険しい。25日の試合後には「あれが今の自分の実力。しっかり受け止めてがんばりたい」と話した宮国。次回登板予定は8月2日のファーム交流戦・中日戦(ナゴヤ)。少しずつでもアピールし、1軍復帰への足掛かりをつくりたいところだ。 (臼杵秀之)
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