阪神の藤浪晋太郎投手(19)が29日、山本昌との28歳8カ月差の年齢差対決に意欲を示した。中日戦初先発となる8月1日に、現役最年長左腕と投げ合いが実現する黄金ルーキーは「大ベテランの方と投げ合えるのであるならば、貴重な経験ですし、打席に入っても勉強することはある。あの年齢でプロの一線級でやられている方ですし、それだけの投球術とか体のメカニック的なことを極めている方だと思います」と、敬意を込めて話した。
来月11日に48歳を迎える山本昌は、藤浪の父・晋さん(50)と同世代で親子のような対決になる。山本昌は昨年のレギュラーシーズンでDeNA・国吉の26歳1カ月差、さらにCSファイナルステージで巨人・宮国と26歳8カ月差の年の差対決を実現してきたが、それらを超える過去最大差となる。
藤浪は「もちろん試合なんで、勝負にこだわってやっていきたい。(中日打線は)右打ちとかベテランの方が勝負強いバッティングをしてくる」とイメージを膨らます。前回登板の25日のヤクルト戦(神宮)は4イニング3失点で黒星を喫した。チームも後半戦に入って波に乗りきれず、首位・巨人に突き放されないためにも重要なマウンドになる。衰え知らずの大ベテランに投げ勝ち、7勝目を目指す。 (中谷秀樹)
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