iPS細胞を使った臨床研究を計画している先端医療振興財団(神戸市)は29日、目の難病を対象にした治療を実施することを正式に決めた。共同研究する理化学研究所が25日に実施を決めており、研究を始める条件がすべて整った。30日に患者募集の日程などを発表し、来夏にも世界初の移植を実施する。
臨床研究は理研の高橋政代プロジェクトリーダーが率いる。失明の原因になる加齢黄斑変性という目の難病の患者が対象となる。患者の皮膚から作ったiPS細胞を目の網膜の細胞に育て、シート状に加工して移植する。当初は視力回復よりもがん化のリスクがないかなどの安全性の確認に重点を置く方針。
iPS細胞
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