【NQNニューヨーク=川内資子】29日の米株式相場は反落して始まった。ダウ工業株30種平均は午前9時35分現在、前週末比35ドル40セント安の1万5523ドル43セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同4.12ポイント安の3609.04で推移している。前週末までの相場上昇を受け、目先の利益を確定する目的の売りがやや優勢となっている。日本や中国の株式相場下落が続いていることが、投資家心理に影を落としているとの指摘もある。
個別銘柄では、レンタカー大手のハーツ・グローバル・ホールディングスが大幅下落。四半期決算は大幅増収増益となったが、同時に2013年12月期通期の業績見通しを据え置いた。アイルランドの製薬大手エランを総額約86億ドルで買収すると発表した同業の米ペリゴも安い。米国の物流センターを中心に5000人の正社員を増員すると発表したインターネット小売り大手のアマゾン・ドット・コムが小安い。
航空機のボーイングが安い。7月中旬にロンドンの空港で起きた787型機の火災に関連して、原因とみられる米ハネウェル社製の航空機用救命無線機を搭載した機体の検査を航空会社に勧めていると伝わった。対象の機体は787型以外も含み、最大1200機に達するという。
一方、カナダの百貨店大手ハドソンズ・ベイが総額29億米ドルで買収すると発表した同業の米サックスが上昇。広告業界で世界3位の仏ピュブリシス・グループと合併すると発表した同2位の米オムニコム・グループは大幅高で始まった。
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