仏ピュブリシス と米オムニコム が合併、世界最大の広告会社誕生 再編加速も
[パリ 28日 ロイター] - 広告大手の仏ピュブリシス・グループ と米オムニコム・グループ が28日、合併を発表した。
新会社の時価総額は351億ドル、世界最大の広告会社が誕生する。
広告業界は、インターネットなど新技術の導入拡大で事業環境が大きく変化しており、今回の合併を機に業界の再編が加速する可能性もある。
合併は対等合併で、両社の株主がそれぞれ新会社の50%を保有する。5億ドルの相乗効果が期待できるという。
合併完了は今年第4・四半期か来年初めの見通し。約45カ国で独占禁止当局の承認が必要となる。
両社は、合併により、業界の技術革新に伴う急激に変化に対応できる規模と投資力を実現できると説明している。
広告業界では、これまで大手6社が、新興国の中小ライバルやウェブマーケティング専門会社などの買収に資金を投じてきたが、今後、大手6社の間で大型合併・買収(M&A)が繰り広げられる可能性もある。
市場では、現在世界1位の英WPP が、米インターパブリック 、仏アバス 、電通 などと手を組むのではないかとの見方も出ている。
合併で誕生する新会社はニューヨークとパリに上場する。新会社の年間売上高は230億ドル、従業員は13万人。
合併後30カ月間は、オムニコムのジョン・レン最高経営責任者(CEO)とピュブリシスのモーリス・レビーCEOが共同CEOを務め、その後、レビー氏が非常勤会長に、レン氏がCEOに就任する。
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