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イラクで爆弾テロ相次ぐ 48人死亡7月30日 0時0分
イラクで、イスラム教シーア派の住民が多く暮らす地区を狙ったとみられる爆弾テロが1時間半の間に10件以上相次ぎ、これまでに合わせて48人が死亡し、宗派間の対立が深まるなか、市民の犠牲がさらに増えることが懸念されます。
イラクの首都バグダッドで、現地時間の29日午前8時ごろから1時間半の間に、爆発物を積んだ車が爆発するテロ事件が10件相次ぎました。
また、中部のクートや南部のサマーワなどでも、ほぼ同じ時刻に、車を使った爆弾テロが3件相次ぎ、これまでに合わせて48人が死亡、220人余りがけがをしました。爆弾テロが起きた場所は、いずれもイスラム教シーア派の住民が多く暮らす地区で、市場やバス停など人が大勢集まる場所が狙われていることから、現地の治安当局は、スンニ派の過激派によるシーア派の住民を狙った同時多発テロとみて調べています。
イラクでは、イスラム教シーア派が中心のマリキ政権に対して、スンニ派の住民が不満を募らせており、対立をあおる形で、双方のイスラム過激派がテロを繰り返しています。
イラクでテロを監視しているNGOによりますと、テロによる今月の犠牲者の数はすでに830人を超えており、宗派間の対立が深まり、解決の糸口さえ見つからないなか、市民の犠牲がさらに増えることが懸念されます。
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