オレンジの注型をおゆまるで2時間も掛けて苦労して作ったんだけどさ、失敗だった。
悪い方の予想が当たった。
樹脂粘土は注型に使える樹脂の中でもっとも引っ張り強度のある樹脂。
でもこの原型の引っ張り負荷が強力過ぎておゆまるが千切れた。
あんなに苦労して原型作ったのに。注型作ったのに。
これでダメだったらもう金型で作るしかない。
こればかりは時間の無駄としか言わざるを得ないな。
「引っ張り強度最高の樹脂が使えなかった、知識になった」なんて負け犬の遠吠えにしかならない。
造形技術も大して上がってない。
結局一番初めの原点に戻るわけだ。
最終的な楽をしようと複雑なことを始めたのが間違いだった。
正直言って時間を返してほしい。
何ヶ月掛かったんだ、ここまでするのに。
仕方ない。
もっと精巧に1から作り直す。
これで最後だ。
いや、待てよ・・・
そうだ、最終手段に離形剤を残しておいたんだ。
でもお金に余裕が無いから試せない。