“歩きスマホ”で対策を協議7月29日 21時18分
歩きながら携帯電話やスマートフォンを使って、事故やトラブルになるケースが相次いでいることから、東京・千代田区で関係機関が対策を話し合う会議が開かれ、マナーの向上を呼びかける合同キャンペーンなどを検討することになりました。
この会議は、千代田区が開き、JRや警視庁、それに携帯電話の事業者で作る団体などからおよそ30人が参加しました。
この中では、千代田区の担当者が、特に皇居の周辺で歩きながらスマートフォンなどを使っている人が別の歩行者やランナーと接触するケースが相次いでいることを報告し、看板やポスターを設置して、歩いたり走ったりしながらの使用をやめるよう呼びかけていることを説明しました。
また、JR東日本では、ことし5月、四ツ谷駅で小学生が誤ってホームから転落する事故が起き、警視庁によりますと携帯電話を見ながら歩いていたということで、車内放送を通じて乗客に注意を促していることを報告しました。
29日の会議では、マナー向上の呼びかけが重要だとして、関係機関による合同キャンペーンなどを検討することになりました。
千代田区の石川雅己区長は「いわゆる“歩きスマホ”の規制は、誰がやるのかという面も含めて難しいと思う。まずは統一的なロゴや標語を作り、呼びかけていきたい」と話していました。
「“歩きスマホ”ついやってしまう」
歩きながらスマートフォンを使うこともあるという20代の女性は「人や自転車にぶつかりそうになったこともあるし、ほかの人が駅のホームで電車と接触しそうになったところも見たことがある。危険だとは思いながらもつい使ってしまいます。規制は行き過ぎだと思いますが、危ないということを知らせていくことは必要だと思います」と話していました。
一方、歩いているときにはスマートフォンを使わないという40代の男性は「一人一人のモラルにかかっていると思いますが、啓発活動だけでは“歩きスマホ”はなくならないと思います。歩きタバコのように規制したり監視員や警察が注意したりしないと実効性がないと思います」と話していました。
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