淫行条例について

淫行の定義についてはこの判例で動いているのですが、一時的に真剣に交際していたとしても、後日、交際が終わって
あとからそれを示す資料がないと、結果的に「青少年を誘惑し、威迫し、欺罔し又は困惑させる等その心身の未成熟に乗じた不当な手段により行う性交又は性交類似行為のほか、青少年を単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱つているとしか認められないような性交又は性交類似行為」と評価されることがあるということです。

保護者心理から保護者は「娘がだまされた」と警察に相談することが多く、被害児童は親の手前「威迫された」と供述することが多いので、それに対する反証が必要だと思います。



福岡県青少年保護育成条例違反被告事件
最高裁判所大法廷判決昭和60年10月23日
「淫行」とは、広く青少年に対する性行為一般をいうものと解すべきではなく、青少年を誘惑し、威迫し、欺罔し又は困惑させる等その心身の未成熟に乗じた不当な手段により行う性交又は性交類似行為のほか、青少年を単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱つているとしか認められないような性交又は性交類似制為をいうものと解するのが相当である。

2011年04月19日 20時49分

• 役に立った8

長期の交際の資料ですから、メール・手紙・写真・日記等でしょう。親に挨拶したというのであれば、その証拠も。

しかし、こういうのを全部保管していることは希ですよね。
そういう隙を突いて「真剣な交際ではなかった」と言い出されることになります。
淫行とされるリスクがある以上、それくらいの慎重さが必要だと思います。

2011年04月19日 22時20分

• 役に立った5

発覚した場合の逮捕率については、各地の警察統計をみないとわかりませんが、だいたい50%以下だったと思います。

逮捕される場合、逮捕は予告無しでいきなり来ますから、反証を用意していたとしても、逮捕状が執行され、その後でその資料を使って弁解することになると思います。

青少年条例違反の事件は、児童側から不正確な供述が先にとられてしまい、材料がないので、それを崩せないので、有罪になって、男性側に不満が残るというケースが多いと思います。
逆に、メールなどの資料が残っている場合には、児童側からの不正確な供述に基づいて逮捕されたとしても、起訴猶予になっているケースも多いと思います。

2011年04月20日 07時19分

• 役に立った6

職業は関係無いと思います。
行為者の属性で、考慮されるとすれば、年齢差とか、結婚を考えられる状況かとかじゃないでしょうか。

2011年04月20日 16時34分

• 役に立った5

SNSとかナンパだから絶対ダメと言うことはありませんが、その時点で偽名とか年齢詐称があったりするとマイナス要素です。

2011年04月21日 15時44分

• 役に立った5

何歳と自称していても、実年齢が18歳以上であれば、処罰する法令がありません。

他方で、たいていの道府県では、実年齢が18歳未満の場合は、過失でも処罰されるという条例があり、淫行する場合には公的証明書で年齢を確認する義務があるとされています。

2011年04月23日 07時20分

• 役に立った3

女性が児童・青少年で、男性側が年齢詐称の場合ですか?
真剣交際のレベルとしてあ、詐称している間はマイナス要素です。女性から「騙された」という供述が出ます。

逮捕された場合は 淫行1回の場合、大抵30〜50万円の罰金です。

2011年04月23日 19時37分

• 役に立った7

• 質問者が納得！

「真摯な交際なら無罪になる」という判例はありますが、その事件では有罪になっています。
真摯な交際で無罪になったのは、平成の名古屋の事件だけで、それも公刊されてません。
となると、弁護士でも真摯な交際で無罪になった事例を紹介することはできませんから、「無罪です」というのは無責任で、無罪になるのはかなり難しいと思ってそれなりに覚悟しておくことが必要だと思います。それが現実的な対応です。

淫行の証拠が何もなければ、逮捕起訴されても無罪になりますが、「児童の供述」も立派な証拠なので、しっかりした供述ができる場合にはそれだけで有罪になります。性犯罪に限らず、1対1型犯罪の場合に共通します。

なお、やったのにやってないというのは「不合理弁解」と評価されて、重い量刑になりますので、それも覚悟してください。

2011年04月24日 07時57分

• 役に立った6

発覚してから逮捕される率は50%以下
というのは警察統計の数字です。

警察統計
特別法犯
60 法令別 身柄措置別 送致別 送致人員(H21 060.xls)
http://www.npa.go.jp/toukei/keiki/hanzai_h21/EXCEL/H21_060.xls
の青少年条例違反をみると、
通常逮捕798
身柄不拘束2,051
という数字が拾えます。
逮捕された人の数は28%です

逮捕に慎重になるのは、1対1の犯罪類型なので、性的行為があったのか・真剣交際でないことの認定に慎重だからだと思います。

2011年04月29日 06時47分

• 役に立った11

逮捕の要件は刑事訴訟法にあるだけで、
特に青少年条例違反で逮捕されるかどうかについては基準などありません。
いろんな要素が考慮されます。
留置場の混雑とか自然災害とかも考慮されます。

2011年04月29日 09時00分

• 役に立った3

真に「真摯な交際」が裁判所で「真摯な交際」と認められないとすれば、運ではなく、証拠を残していないので、証拠を出せないからです。

刑事裁判で「真摯な交際」と認められた事案は、今のところ名古屋の1件だけです。

2011年04月29日 13時17分

• 役に立った5

判例に挙げた諸事情を総合判断するので、5歳差とか10歳差とかいう基準はありませんん。

2011年05月10日 05時08分

• 役に立った5