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中国 日中首脳会談に慎重姿勢7月30日 0時0分
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沖縄県の尖閣諸島を巡って冷え込む日中関係の改善に向けて、安倍総理大臣が前提条件のない首脳会談を呼びかけていることについて、中国外務省は29日、「中身のないスローガンだ」と批判し、首脳会談が近いというムードだけが先行するのを警戒しているとみられます。
これは29日、中国国営の新華社通信が伝えたもので、安倍総理大臣が前提条件を付けずに日中の外相や首脳どうしの対話を進めると述べたことについて、中国外務省の華春瑩報道官は、「中身のないスローガンを用いて、意見の不一致を覆い隠すべきではない」と批判したとしています。
さらに29日、外務省の斎木事務次官が中国を訪問したことについて、北京の外交筋は、日本側に対外的に説明しないよう求めていることを明らかにし、中国政府として慎重に対応していることがうかがえます。
また、安倍内閣の飯島勲内閣官房参与が28日の講演で、今月中旬、北京で習近平国家主席に近い複数の要人と会談したとしたうえで、遠くない時期に日中首脳会談が実現する見通しを示したことについて、中国外務省の報道官は「私の知るかぎり、中国政府は飯島氏と接触していない」と否定しました。こうした中国側の反応は、尖閣諸島を巡る対立で日本側が譲歩しないなかで、日中首脳会談が近いというムードだけが先行するのを警戒しているとみられます。
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