夏祭りで外ればかりのくじの露店を出し、現金をだまし取ったとして、大阪府警阿倍野署は29日までに、詐欺の疑いで、大阪市西成区天下茶屋2丁目、アルバイト毛利川強容疑者(45)を逮捕した。
阿倍野署によると、1万円以上をつぎ込んでも外れしか出ず、不審に思った客の男性が署に相談して発覚した。
逮捕容疑は27日夜、大阪市阿倍野区の阿倍王子神社の夏祭りに出店したくじ引きの露店で、当たりがないのに1回300円、2回500円でくじを引かせ、客3人から現金計約1万4千円をだまし取った疑い。
阿倍野署によると、夏祭りは27、28日にあり、毛利川容疑者の露店は27日だけで約10万円を売り上げた。
くじは1~60番が外れで、61~100番には新型ゲーム機「Wii U」などの景品が当たると装っていた。しかし阿倍野署が28日に露店を家宅捜索したところ、押収した約340枚のくじの中には50番以下の外れくじしかなかった。
毛利川容疑者は「当たりくじは入れていません」と容疑を認めている。(共同)