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【大リーグ】

A−ロッド、永久追放処分も!? 禁止薬物使用疑惑でがけっぷち

2013年7月25日 紙面から

 メガトン級の“鉄つい”が下されるかもしれない。ヤンキースの“A−ロッド”ことアレックス・ロドリゲス三塁手(37)が、球界から永久追放される可能性が浮上した。23日に放送局CBSスポーツ(電子版)など米複数メディアが報じた。大リーグ機構(MLB)は22日にブルワーズのライアン・ブラウン外野手(29)に今季残り全65試合の出場停止処分を科したが、A−ロッドは悪質としてより厳しい制裁を受ける見込み。フロリダ州のアンチエージング専門医院「バイオジェネシス(BG)」が禁止薬物をアスリートらに提供した問題は、いよいよ重大な局面を迎えそうだ。

 球界最高の10年総額2億7500万ドル(約275億円)を稼ぐA−ロッドが、崖っぷちに追い詰められた。CBSスポーツなどによれば、MLB関係者は永久追放処分の可能性を示唆した。

 「MLBはA−ロッドに関する膨大な証拠を握っており、彼もそれを開示された。ブラウンより非常に重い処分になるだろう。数年間の出場停止か、あるいは永久追放だ」。A−ロッドも含めた約15選手は、2週間以内にMLBから“断罪”される見込みだ。

 65試合の出場停止を命じられたブラウンは、異議申し立てせず処分に従った。というのも、別の関係者によれば「MLBはレシートや小切手など、あらゆる(薬物入手の)物証をそろえている」ため、言い逃れできない状況だったという。MLBはプロスポーツ史上最大規模とされる数千の人員を投入し、この問題を約半年間も調査。ボッシュ元経営者など複数のBG関係者や顧客リストに名を連ねた全員から聞き取り調査を行った。A−ロッドも6月12日、弁護士同伴でMLBの調査員と約4時間半の面談を行った。

 A−ロッドの処分が重くなるであろう理由は、違反がより悪質だからだという。関係者によれば「MLBはA−ロッドの薬物使用だけでなく、うそをついていたか、調査を妨害したか、他の選手に薬物使用を促したかを調査している」。A−ロッドは2009年、01〜03年の薬物使用を認めたが、MLBとの複数回の面談でそれ以降の使用を完全否定してきた。また、BG問題が1月に表面化した後、証拠隠滅のためBG関係者から顧客リストなどを買いあさったと一部で報じられた。

 フェイ・ビンセント前コミッショナー(75)も「A−ロッドの出場停止は長期間になるだろう。(ブラウンより)悪質なケースならば、永久追放もあり得る」と予想した。そのA−ロッドは、1月の股関節手術から22日に復帰予定だったが、左太ももの筋挫傷が判明。フロリダ州タンパの球団施設で再リハビリしながら“審判の日”を待つ。

 

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