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経済
【経済裏読み】ソウルには行くな!日本とは“異次元”の電力危機にある韓国… 偽造部品事件で原発4割が停止する凄まじき状況
一方で韓国の電力消費は経済成長にあわせ、右肩上がりで伸びてきた。最大電力は2001年の4313万キロワットから11年には7314万キロワットに達し、10年間で1・7倍に拡大した。それとともに供給予備率は07年に10%を割り込み、10年は6・2%、11年は5・5%に低下し、昨年は3%台にまで落ち込んだという。経済成長と原発停止のはざまで、韓国の電力需給は日本以上に“危険水域”に近づきつつある。
4月の訪韓日本人は3割減
日本では7月にも原発の新規制基準が施行され、震災以降、原発の再稼働にむけて、ようやく第一歩を踏み出す。これに対し、韓国は規格外の“不良部品”を約1万点も使用していただけに、徹底的な調査と100%の安全性の確保が必要で、夏の電力需要に合わせて再稼働させることはまず不可能だ。
JTB総合研究所によると、今年4月に韓国を訪れた日本人は前年同期比32%減の約20万2500人。大手旅行会社では「大幅な落ち込みは昨年が好調だったことと、北朝鮮によるミサイル問題で韓国が危険な地域というイメージが浸透している」(担当者)と説明する。
その上、この夏は電力不足によるブラックアウトも現実味を帯びており、「夏が過ぎるまで韓国旅行は改善しないのでは…。だれも約2年前のように事前通告なしに計画停電を実施される国に行きたいとは思わない」(関係者)。
不祥事による原発停止が引き起こした過去最悪水準の電力不足は、ウォン高で苦しむ韓国経済をより一層厳しいものにしている。
(島田耕)
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