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暖湿気と上空の風で雨雲発達か 気象庁
7月28日 19時14分

暖湿気と上空の風で雨雲発達か 気象庁
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今回の大雨について、気象庁は、西日本付近に暖かく湿った空気が流れ込んでいたうえに、上空で北寄りの風が吹いていたため、山口と島根の県境付近で局地的に雨雲が発達したと分析しています。

気象庁によりますと、28日、日本の南にある高気圧の縁を大きく回って暖かく湿った空気が西日本の日本海側に流れ込んでいました。一方、日本海には寒気を伴った低気圧が停滞し、暖かく湿った空気の流れをはばんでいたとみられます。
このため、湿った空気はちょうど山口と島根の県境付近の陸地にぶつかって上昇し、雨雲が次々に発達した可能性があるということです。さらに、西日本の上空1万メートル付近では「チベット高気圧」と呼ばれる大陸の高気圧の縁を回って北寄りの冷たい風が吹き下ろし、雨雲を一層、発達させたため、猛烈な雨をもたらしたと考えられています。
ただ、今回のように局地的に発生する雨雲が、どこで、どのくらいの時間、発達し続けるかは、湿った空気の流れや周辺の風の変化に左右され、事前に細かく予測するのが難しいということです。
気象庁は「日本付近にはあす以降も暖かく湿った空気が流れ込むと予想されるので、天気の変化や地元の気象台などの情報には注意してほしい」と話しています。

30年前にも豪雨災害

気象庁などによりますと、中国地方ではちょうど30年前に起きた「昭和58年7月豪雨」、いわゆる「山陰豪雨災害」の際にも記録的な大雨となり、100人を超える人が犠牲になりました。
この豪雨では、活発な前線と低気圧の影響で島根県西部を中心に大雨となり、現在の浜田市内では1時間に90ミリを超える猛烈な雨が降り、1日の雨量が333ミリに達しました。各地で土砂災害や川の氾濫が相次ぎ、死者と行方不明者は島根県と山口県で合わせて112人と甚大な被害が出ました。

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