Hatena::ブログ(Diary)

まっつねのアニメとか作画とか このページをアンテナに追加 RSSフィード

2013-07-28

アニメの文章:プロ無料素人の有料


ネットは広大だわ

草薙素子が言ってから20年近くが経とうとしている。

「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」が公開されて当時と比べて、

実際にネットは広大になった。


アニメについて書かれたものだけとってみても、

非常に価値のあるものが大量にある。


WEBアニメスタイルはその筆頭と言えるが、

現在サイトhttp://animestyle.jp/)だけが

全てではない。

サイトhttp://www.style.fm/as/index_old.shtml

の方が質・量ともに充実している。


アニメ作画を語ろう」(http://www.style.fm/as/01_talk/01_talk_top.shtml

もっとアニメを見よう」(http://www.style.fm/as/04_watch/04_watch_top.shtml

などの作画オタク必読のコンテンツは勿論だがそれだけではない。


例えば、

アニメ様の七転八倒http://www.style.fm/as/05_column/05_oguro_bn.shtml)」などは

知識面だけでなく、アニメ解説の書き方のお手本の一つ。

最近アニメにハマリ出した人や、アニメについての文章を書こうという人は

全部読んでおいて間違いない。

というか俺もしょっちゅう読み返している。

続編にあたる

アニメ様365日http://www.style.fm/as/05_column/365/365_bn.shtml)」

もある。

365日をこえて495回分あるので、

これを毎日1つ読むだけだけでも、一年以上掛かるというボリューム


アニメスタイル以外にも、

月刊アニメージュ公式サイト

公式サイト オリジナルコラムhttp://animage.jp/column/index.html)」

も見逃せない。


例えば

氷川竜介さんの「アニメ重箱の隅http://animage.jp/old/col/col_01/col_01_15.html)」

WEBコンテンツということで、普段の氷川の記事ではあまり出てこない

理系っぽさ」が全開というのはポイントが高い。

氷川さんといえば、東工大工学部から大手電機メーカー就職した

バリバリ理系研究員

その理系素養、まさに氷川さんにしか出来ないアニメ分析を読めるという点で

このコンテンツ価値は高い。

T氏などは

これhttp://animage.jp/old/col/col_01/col_01_15.html)以上のtrue tearsについての文章は、

 結局その後もなかった」

と言っている。


小黒・氷川とくれば藤津さんも忘れてはいけない

サイト

実は・スゴイ・このアニメhttp://animage.jp/old/col/col_02/col_02_01.html)」

および

24GIRLShttp://animage.jp/column/col_02/col_02_23.html)」


「実は」の方のチョイスはさすがは藤津さんという仕上がりで、

いわゆる「アニメスタイルセレクション」とは

一味違ったアニメが列挙されているのが面白い


「24G」の方は、

いわゆる「キャラ萌え語り」の一つの見本。

評論とかそういう高尚なのは無理だからキャラ萌え語りの文章書きます

的な若い人にここんところよく会うが、

そういう人は是非読んでみるといいと思いますね。



さらに、ボリューム的には

アニマゲ丼http://www.asahi.com/culture/columns/animagedon/)」

書いているのは小原篤さん。

大学時代は、100〜200Pクラスアニメ評論を書きまくっていたのだから

しがないブロガーなど太刀打ちできるべくもない。

書籍化もされているが

2012/12/17以前の記事は、特に登録等しなくても全部読める。


青少年健全条例について取材した

都庁の人に聞いてきた(http://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY201108280112.html)」

のような、新聞記者からこそ出来るものから

犬でも分かる押井守「犬・鳥・魚」講座その1http://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY201201150090.html)」

のような押井監督分析まで、

硬軟取り合わせて、時々ラインを超えてるようなギリギリをやるのが魅力ですね。

プロ新聞記者が書いているガチブログ

みたいな感じの仕上がりで、

「しっかりとした文章を書くべき」

的なことを考えるタイプのアニメオタクなら、

これは一つの見本でしょう。



で、ちょっと挙げただけでも、こんだけのものネットにあるわけですよ。

プロの質でこの量で無料


じゃあ、素人の書いた同人評論をわざわざ読む必要ないじゃん、

ってなるわけですよね、ぶっちゃけ


最近、「アニメマンガ評論刊行会(http://www.hyoron.org/)」

を色々と手伝っているわけですが、

私含めて、前述の火影クラスプロたちには全然敵わないわけですよ。


勿論、同人なんで、書いてる側が楽しめればそれでいい

というのはあるんですけど、

それだと逆にもうブログいいわけですよね。

これはアニメルカの時にも思ったことで、

わざわざ同人誌にする意味はなんだ?」って

思うわけですよ。


でも、まあアニメルカの時に比べると

状況が変わってる部分もあって。


もうブログはほとんど廃れちゃってるわけですよね。

みんなツイッターに行っちゃって、

karimiさんの言うとおり(http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20120606/1338986541

個人サイトブログは、ますます衰退の一途を辿っている」んです。

からツイッター型の人間がまとまった文章を書きたいなって時に、

同人誌という器があるのがまあ悪くないのかもしれない。


そして、最近、前述のような「プロ」の弱点というのもわかってきて、

それは、

結局のところ、スゴイ人はみんな50歳前後ファーストガンダム世代

ってことなんですよ。

30代後半の世代でこれっていう人が居なくて。

ましてやその下なんかもう全然いなくて。


そういう意味で、同人評論には

若い世代感覚」みたいなものに触れることが出来るという魅力があるんですよね。

私も年を取ってしまって、

ついに、下の世代結構出来てしまって、

彼らの価値観に触れるというのは凄く面白い


そういう感覚と言うのは、勿論、小黒さんらにはないし、

アニメスタイルでもそういう部分が出てくることはない。


もし同人評論価値があるのだとしたら、そういう

ハルヒからアニメを見始めました」とか「とらドラからアニメにハマリました」

とかそういう世代時代性が見れるということなのだな、と、

今は思っているわけです。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/mattune/20130728/1375026170