職員詰問の大津市議長が辞任　

　大津市議会の横田好雄議長（７２）は２９日、市職員を議長室に呼び出して業務をめぐって詰問し、「市議会議員政治倫理条例」違反を指摘されたことの責任を取るとして、議長辞職願を提出した。８月７日の市議会特別会議で許可される見込み。議員辞職はしない意向。

　横田議長は６月１０日、知人男性と一緒に、市農業委員会事務局の職員を議長室に呼び出した。知人は農業委に届け出て自分の田んぼに土を入れたが、土を入れすぎと農業委から指摘された。議長は「（届け出の）図面の差し替えを受け取ってくれ」などと職員に要求した。

　今月５日に、市側から条例違反との指摘を受け陳謝していた。

　横田議長は「市議会に対する信頼を損ない、混乱を招いた。けじめをつけようと判断した」と文書でコメントした。

　（中日新聞）