こちらの記事。盛り上がってますね。
今すぐ辞めて欲しい、「Ruby on Rails勉強してます」「CakePHP勉強してます」
正直、「背伸びのしすぎ」としか言い様がない。要らない知識を取得するために必要な知識を修得するための時間を捨てているようにしか思えない。GETとPOSTの違いもわからない人が、ルーティングやらフォームの自動生成やら使えるわけがない。
こういうのってけっこう頻繁に盛り上がるようなものなのか、2008年にも、モバツイの開発者えふしんさんがはじめてWebプログラミングをするなら PHP? Ruby?という記事で似たようなことを書いてます。
Ruby on Railsが10分でWebアプリができた!的な話はあまり好きではない。フレームワークは、まだ行間を読めない初心者が簡単にWebアプリを作るためのものではない。
どちらも、初心者が基本的な技術そっちのけでブラックボックスだらけの開発環境を使うことを嘆いてる感じかと思います。
「背伸びをしてる」素人の自分の印象としては、"Webサービス"って基本的にめんどくさいもんなんだな、って感じです。もう嫌になっちゃいます。上の記事を読んで突発的に書きたくなったので、最近のことを書いてみます。
ウェブサイト作れた、うはあ
ウェブサイトって、HTMLとCSSをちょろっとだけ勉強して、レンタルサーバーの借り方、ドメインの取り方がわかれば、月500円とかで公開ができます。さらにJavaScript(jQuery)を絡めたりAPIを使ってみたりすれば、なんとなくWebサービスっぽいものが作れます。
週6フリーターもWEBサービス作ってみました。
(昨年話題になった、「作ってみた」系の記事の一つ。GoogleFeedAPIを使用したはてブ閲覧サイト)
上のような記事を見て、自分も似たようなことをしました。とても楽しかったです。当然のごとく、ドットインストールにもお世話になりまくりました。
ウェブサービスなんてつくれない、もう嫌だ
けど、”Webサービス”となると一気にハードルが上がるような気がします(「Rubyってなんかイケてる」っていう感覚でRubyに手を出してるのが原因なのかな、でもPHP使ったとしても出来る気がしない)。
だって、それまでは
htmlを書く -> レンタルサーバーに置く
っていう手順だけだったのが、今度は急にローカル環境・サーバー環境の構築から始まります。まずRubyをインストールするにはrvmだかMacPortsだかが必要だと言われ、gemのインストールやらデータベースやらどのフレームワークがどういうものでMVCがどうだ、O/Rマッパーがこうだ、ホスティングにはさくらのVPSだ、Herokuがなんだとかgitでプッシュだデプロイだなんだ、この野郎。常時、「日本語でおk」状態。気持ち悪い時間が過ぎていきます。
Unixコマンドすらろくに扱えない素人的には、「ドットインストールみてRailsの環境整えて(これも十分キツい)scaffoldすれば何かしらできるよ」と言われたらもうそうしますよ。ほんでscaffoldしてから「おれなにしてるんだろう」ってまた振り出しに戻るんですよ。この時間はなんだったんだ。いや、おれの頭が悪いのか、って。
じゃあ分かったよ基礎から学ぶよ、ってことでWebを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)とかを読んでみて、たしかにGETとPOSTがどうだ、RESTとは、みたいのはちらっとわかりました。でも、「じゃあ作ろう」とはならない。むしろ、「もう無理だな」って感覚になりました。
ユーザー管理をするようなちゃんとしたWebサービスって、先のはてブ閲覧サイトみたいなものとは全然違うんだな、というのがわかったからです。クライアント(ブラウザ)に処理をまかせて、データはAPIから引っ張るだけのハリボテサイトとは全然やってることが違う。ウェブエンジニアってすごいんだなあ...。
Sinatraで無理だったらもう無理
でも、実現できそうなアイデアはあるし教えてくれる人もいるので、それをRubyとSinatraでできるかどうかだけ挑戦しようと思っています。Sinatraが小規模ウェブアプリに適してると聞くので、それで無理だったら諦めます。
情けないことばっか書いといてあれですけど、今はとりあえず作りながら学ぶRuby入門 第2版を進めていきます。