大規模ショッピングセンター建設を計画していた中国企業、数週間前から音信不通に―スイス
XINHUA.JP 7月23日(火)15時37分配信
スイス北西部の都市バーゼルで進められていた中国企業の投資による大規模なショッピングセンター計画が、数週間前からとん挫している。中国側から何の音沙汰もないという。23日付で環球時報が伝えた。
地元紙が21日付で報じたところによると、中国企業が1億5000万スイスフラン(約160億円)を投じてバーゼルに豪華ショッピングセンターを建設するはずだったが、数週間前からとん挫したままの状態が続いている。
スイスを訪れる中国人観光客をターゲットにしたもの。欧州の高級ブランド品を買いたがる中国人客のためにルイヴィトンやエルメス、シャネルなどの一流ブランドを取りそろえる予定だった。
計画が発表された時には地元各紙がトップ扱いで報じたほか、地元政府も大歓迎を表明した。中国人観光客にとってバーゼルは単なる経由地でしかなかったが、ショッピングセンターが完成すれば多くの中国人客が立ち寄り、地元経済の活性化が期待できる。
地元の旅行当局の期待も大きかった。スイス連邦統計局のデータによると、中国人観光客がスイスで消費する額は1日あたり1人平均350スイスフラン(約3万7000円)に上る。
中国側からの連絡が途絶えてすでに数週間。計画の続行が危ぶまれる中、地元旅行当局は「残念だが、特に驚かない。中国側企業は最初からなんだかはっきりしない感じだった。だが、計画を中止するにしても、連絡くらいはするべきだと思うのだが」と話している。
(編集翻訳 小豆沢紀子)
最終更新:7月23日(火)15時37分