森ゆうこさん講演、テキスト起こし、抜粋 ほぼ完全版
ぜひご覧ください。確かに森ゆうこさんは落選しましたが、
それによって、さらに凄みをました大政治家を生み出したのではないかというのが
私の率直な感想です。
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(選挙戦の森ゆうこ包囲網について語る流れの中で)
実は、自民党さんの方も森ゆうことの戦いだと位置づけていた。
それは、新潟県ですから、原発再稼働の問題があったからだと思います。
ご存知のように泉田裕彦新潟知事が、
いま手続き論のところですが、東京電力とやりあっています。
選挙が終わった後、
柏崎刈羽原発再稼働への圧力が急速に高まっています。
何とか持ちこたえてもらいたいと思っていますし、
私は当面の活動としてこの原発の問題。再稼働反対と(取り組んでいきたい)
※大きな拍手で語尾ききとれませんでした。
選挙の時は、必ずしもワンイシューでなかなかできなかった、
新潟もいろんな課題がありますので。
脱原発、再稼働反対とワンイシューでは、思い切ることができませんでした。
でももう一回、この原発問題で、再稼働してどうするんですか、
電気は足りているじゃないの。
汚染水が海に漏れていて、福島県沖だけじゃないですよ
東京湾だって、そんなに時間かからずにどんどん汚染されていく。
そしてぐるっと回れば、新潟県だって...。海はひとつですから。
(と、強く訴えていきたい)
ロンドン条約で、原発事故によって流れでた放射性物質については
直截取り締まる条約違反の規定というのは
専門的に言うとないわけですが、
このまま原発の汚染水が、しかも高濃度ですよね、
これがどんどん流れでていくという事になれば、
いままではそういう規定は無いですよと専門家が解説していたり
政府もそのような感じだったと思いますが
これ以上続いたら、天文学的な賠償という
事にもなりかねないんです。
海が本当にダメになってしまう。本当に大変なことだと思います。
もっとここら辺のところを、
本当に深刻な状況というものを、もっともっと
有権者、県民、そして国民の皆様に分かっていただけるように、
これまで以上に、直接的に発言し、行動していかなければならないと思っています。
柏崎刈羽原発。
6年前の中越沖地震の時も、あれは本当に不幸中の幸い。
火災が起きて、その鎮火もなかなか上手く行かず
段差があって、外部からの消防車が乗り越えるのに大変だった。
複合災害だったわけですが、福島原発のようにならなかったのは、
まさに不幸中の幸い。
もし世界最大の柏崎刈羽原発、これが地震などによって
事故を起こせば、7機有りますから、1つ暴走すれば次々に手がつけられなくなる。
本当に危険なんだと、もうやめようよと、早く核燃料をきちんと抜き取って
安全に管理できるような状態にしなければダメなんだとということを
もっともっと訴えなければいけないと、いう風に思っています。
途中で山本太郎さんが、押しかけ応援という、お願いしていなかったんですが
18日に駆けつけてくれました。
彼の演説を聞いていて、私はすごく反省しました。
本当に飾り気のないストレートな言葉で、
そして必死さが伝わってきました。
原発の現状。
そしてなぜ原発を続けるのか、それは1%の人のお金儲けのためじゃないか。
なぜその1%の人のお金儲けのために、人々が犠牲ならなければいけないんだ。
という非常にわかりやすい、そして訴えかけるメッセージで
私は隣で聞いていて涙が出てきたんですね。
その演説を聞いて、私自身も、反省したし、なんか別にかっこうつけていたわけじゃないんだけど、
もっと強く、国民の皆さんに共感を得る
もっと必死な訴えが必要だったんじゃないかな。と思いました。
そして共産党の吉良さん、当選されましたけれど
吉良さんもそうですし、山本さんもそうですが
若さというのもあるでしょうが
無党派層の人たちを惹きつける、爆発的な
すごくチャーミングなメッセージ性というか、戦い方にも
(支持を得た原因が)あったと思います。
私たち生活の党も、ここらあたり、もう一回よく反省をして、
やっていきたい。
(生活の党も)言っていることは正しいんですね。非常に。
5つの罠でも言っているように、ガソリンもまた高騰していて、物価も上がって、
給料は上げたくても上げられない。そして年金はなんと10月に下がる。
ということで全然国民生活は楽にならない。ここで来年消費税増税してどうするんですか。
本当に苦しくなって、日本の経済は破壊されるんじゃないか。
言っていることは非常に正しいわけなんですが、
非常に穏健なわけですね。
本当は日本という国は、穏健な保守層が支えてきた国なので
一番国民にマッチしているのは生活の党だと思うんですが、
やっぱりインパクトが足りない、訴え方が、いままでのイメージからから抜け出ていない。
もっと工夫をして共感を得るようにしないと、
私はわが党の苦境は乗り越えられない。そして、この国の苦境も救うことかできない。
映像的にも、視覚的にも、聞こえてくる言葉としても
もっとまったく生まれ変わって訴えかけていかないと、
一緒に戦っていける輪を広げていくことはできないなと感じています。
これがいまの最大の課題だと思っています。
(中略)
TPP。このままTPPの交渉に参加して最後までいったら、
本当にやっぱりやめますなんていえるんですかね。
おそらく難しいんだと思いますし、
TPPに入って、アメリカにいろんな物を根こそぎ持って行かれて
そして原発は収束できない
汚染水は流れるは、再稼働はするは、消費税は上がるは、
もう暗澹たる気持ちで有ります。
それがこの本(日本を破壊する5つの罠に)に書かれていますが、
でも実はテーマはひとつしかない。
国民の生活が第一、国民お一人お一人をいかに幸せにするのか。
国民を豊かにする。幸せにする。希望を持てるようにする。そのことを目的に政治をするのか。
それとも、これまでの仕組みの中で既得権を持っているその人達が
これからも安泰で、儲かって、いい思いをする。
その既得権の中で政治をするのか。
すべての政治のテーマはそこに収斂する。という風に思っています。
(ただ現実には)そう簡単には行かない。
いまもう明日にでも、生きていくのがどうなるのかわからないという人以外
(大多数の方は)結構苦しくなっていても、この国の状況がそこまで酷くなっている
放置すれば、さらにもっと酷くなっていく。
というところまで思い至らないのではないでしょうか。
それと私たちが本当に信用を回復するためには
(もうひとつ大きな問題があります)
会場にいらっしゃる皆様は、「検察の罠」をお読みいただき
実際に小沢一郎生活の党代表にかけられた攻撃、罠。
小沢一郎抹殺計画ですね。
私は参議院選挙を戦う中で、途中から、これは
小沢一郎抹殺計画最終章ではないかと思っていました。
で、それは半ば成功しているんですね。
だから私の言葉をきいて、演説を聞いてそうだなと
私の言っていることは正しい、森ゆうこの言っていることは正しい
あなたの活動も認める、でも生活の党、小沢一郎
そのやってきたことというのは共感できない
それが大多数の、国民の皆様の受け止め方です。
小沢さんは無罪になりました、そしてこれは検察の罠ですと言っても
いったん刷り込まれたことを、ひっくり返すというのは
非常に難しいと、
改めて選挙の中で実感いたしました。
だからといって、私は諦めると言ってはいない。
諦めちゃダメなんです。
戦前、いろんなことがあって、
私は戦争を知らない子供たちなんですが、
大人たちはなぜ、あのような馬鹿げた戦争を止められなかったんだろう。
あの時の大人たちは一体何をしていたんだろう。
社会の空気とはどうだったんだろう。
おかしいと言ってもっと多くの人が活動しなかったんだろうか。
そう純粋に思ってきたし、みなさまもそう思っていた方は多いと思います。
でも、多分今の状況に似ているんじゃないでしょうか。
そのような中で、私はどれだけ命がけで戦っていたのだろうか。
ここは、正直に自分を振り返る必要がある。
選挙の時に、自分に凄みが足りなかった。
本当に命がけで、ここは勝たないとこの国がどうにかなってしまうんだ皆さん!
というね、その凄みが足りなかったんじゃないかと思っています。
民主党政権の失敗について、申し訳ないという気持ちがさきにたってしまった。
(そこをもっと振りきらなければいけなかった。振り切って凄みのある闘いをしなくてはならなかったのに)
その結果として、非常に大変な状況になっている。
この後の国会、議席がないということは何もできないわけです。
手も足も出ない。国会の中で殴りかかることもできない。
いや、これ、最後は実力行使なんですよ。
思いっきり殴りかかることも出来なければ、
質問でぎゅうぎゅう言わせることもできないんです。
その質問の準備段階、
日々の活動の中できちんと問題点を明らかにしていくこともできない。
心ある議員さんはいるんですよ。
でも本当に、原発再稼働する、TPP推進、消費税増税
だって民主党消費税増税賛成なんですよ。
さらには改憲という勢力が大多数になり、本当に大変な状況になっています。
ただ、国会議員というのは世論に敏感です。
私が最初に、まずは原発反対、再稼働反対という運動をやらなければならないと
言ったのは、実際の具体的な運動でもっとみなさんの力を結集して
そして世論の力で国会に圧力をかける以外にない
いまそう思っているんです。
12年間参議院議員をやっていて、
私は普通の議員以上に地域を歩いてきたつもりですけれど
絶対的時間が足りなかった。
ここはもう一回、民衆の中に入って、地域の中に入って
人々と共に行動し、活動しなさいと、言われているような気がしました。
もともと、町おこし、町づくりをしながら
みんなが連帯して活動し、
そのなかで町議会議員になり、参議院議員になったわけです。
その頃と比べて、もうそんなに若くはないんですが
選挙中に二人目の孫が生まれて
闘うお母さんから、闘うおばあちゃんになってしまったわけですが、
もう一回、もっとしっかりした意思の疎通というか
皆さんと一緒に歩き、皆さんと一緒に活動する。
生活の党を支援してくださいというような活動ではなく、
本当にこの問題をみんなで解決していこう。原発再稼働をストップさせる。
原発をストップさせてて、
新しいエネルギー政策で日本をもう一回元気にしていこう。
という活動で、輪を広げていこうと思っています。
茨の道とは思いますが、でも自分一人で考えていてもどうしょうもないんですが
人がいっぱい集まっていろんなアイデアを出しあって活動していけば
必ず結果を出せると思います。
そして今頃ですね。年金生活者の皆様のところには
年金が下がりますよという通知が来ていると思います。
選挙が終わってから、こういうのは来るんですね。
物価もまだまだ上がります。
ああ、森ゆうこが言っていたのはこういうことなんだなと
思っていただけると思います。
年金は下がるのに、物価は上がる。
福島原発事故の問題は、まだまだ深刻になりますよ。
ということがこれからだんだんわかってくる。
小泉構造改革の時は、小泉旋風もあって国民が気がつくのに時間がかかった
長い間皆様騙され続けましたが、
私は、今回はそんなに長く続かないと思っています。
というのは、小泉構造改革で既に、特に地方、一般の庶民の皆さん
若い低所得の方、そういった方が既に
ものすごく傷めつけられている。
それを解決する、格差社会をなくす、国民生活を建てなおすと約束して
生まれたのが民主党政権でしたが、道半ばでしたから
全然良くなっていない。
そういう中で、さらに厳しい状況になっていく。
なっていって欲しいわけじゃないですよ。アベノミクスがうまくいって
国民が豊かになればそれでいいんですけれど、実際にはそうはならない。難しいと思います。
実際に中小企業の経営者さんに聞いても、
ガソリンは上がる、原材料費は上るで
給料を上げたくても上げられないというのが現実ですから。
そういう意味で、みなさんのこれおかしいじゃないかという声は、
もっと早くに高まってくると思っています。
その時に、じゃあ、森ゆうこに託そう、生活の党に託そう、野党の連携に託そう
そう言っていただけるように、準備をしなければいけない。
その期間はそんなにないと思っています。
あらゆる面で、運動のやり方、アピールの仕方を考えていかなければ
と思っています。
たとえば(チーム)ちゃいくろさんなんか、
ウチの機関紙を別途勝手連でつくっていただいて、
ああいうのは結構チャーミングだなと思います。
もっと違う訴え方、生真面目なのはいいんですが。
ネガティブキャンペーン相手にやられても、(こちらは)やりたくない。
そこまで落ちたくない。
森ゆうこが民主党を壊した。党が傾いたら出ていったという
菊田真紀子にたいして、
なにいってんだよー、街頭で。小沢一郎のお金で国会議員になったんだろうとか
そんなことは言いたくないと、思っていたんだけど。
次の日、彼女は岩手に選挙の応援に行っていると聞いて
この人、本当に終わっているなと思ったわけで、
そういうことを格好つけないで言わなきゃならないんですね。
やっぱりそこ(躊躇)を乗り越えていかなければいけないし、
相手のおかしいところは、おかしいと、もっともっと
なりふり構わずやるという、命がけなのか本当にという
その問いは核心をついていると思います。
本当に命がけならどんな事でもできますよね。
格好つけている場合じゃないんですよね。
いい人なんて言われても意味がない。
どんなにダーティと言われてもいいんです。国民を幸せに出来れば。
そういう気持ち、命がけだったら何でもできるはず
そこをもう一回乗り越えて闘っていかなければならないと思っています。
ニ度と。
本当に親身になって我が事以上に、なんとしても勝ってもらいたい
何としても国民のためにこの国の政治を正して欲しい
何としても原発は止めて、福嶋の子供たちを救って欲しい
どうしても国会に帰ってきてもらって子供たちを疎開させてほしい
移住する権利を保証してもらいたい
厳しくなるばかり生活の窮状を救って欲しい
そういう切なる思いを託してくださった皆さんに
二度と悔し涙は流させないと。
その私の想いを今日皆様にお伝えすることができて本当によかったと思います。
政治は、一人だけではできません。本当にこうやって
励ます会第一回のようなかたちで講演会を開くことかできて感謝いたしております。
「日本を破壊する5つの罠」「検察の罠」に比べると題名にインパクト少しありませんが、売れるといいな(と思います)。
ありがとうございます。