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【大リーグ】

ダルビッシュ、“スミ1”に泣く メジャー通算15度目の2桁Kも実らず5敗目

2013年7月29日 紙面から

◇インディアンス1−0レンジャーズ

 21世紀の「ドクターK」だ!! レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)は27日(日本時間28日)、敵地クリーブランドでのインディアンス戦で6イニングを3安打1失点。マイケル・ボーン外野手(30)に先頭打者アーチを浴び、0−1の“スミ1”で5敗目を喫したが、11奪三振(K)で両リーグ通じて最多となる今季7度目の2桁K試合をマーク。今季172Kも両リーグを通じてトップに再浮上した。記録専門のエライアス社によれば、デビュー50試合以下で15度目の2桁K試合は1900年以降の近代メジャーで歴代単独2位。ダルビッシュが新世紀の奪三振マシンとして「ドクターK」の称号を襲名する。

 敗れてなお、すごみを感じさせた。ダルビッシュは5回まで毎回の複数奪三振で11個を積み上げ、これで今季172Kと7度目の2桁Kは、ともに両リーグ最多。デビュー50試合以下(ダルビッシュは49試合)で15度目の2桁Kは、元祖「ドクターK」ことドワイト・グ  ッデン(メッツ)の20度に次ぐ近代メジャー単独2位で、同4位タイの野茂英雄(ドジャース)の13度も上回り、21世紀の「ドクターK」ぶりを見せつけた。

 「直球は今日も良かった。以前は(腕が)横振りだったが、今は上から投げる意識。力も抜くことで(球に)滑らかに力を伝えられている」。時事電などによれば、ダルビッシュはこの日の投球をそう分析した。より上手から投げる効果か、普段よりも縦に変化するスライダーが切れ、この球だけで6K。直球も最速97マイル(約156キロ)と走り、最後の打者ジアンビへの122球目に96マイル(約154キロ)を計時するなどスタミナも十分だった。

 不用意な失投による先頭打者アーチの1失点が結果的に決勝点となったが、それ以外にも、エースとして自身の投球に対する不満は尽きなかった。1イニング平均が20球に達し、「球数が多かった。リズムというかボール球が多く、野手は集中できなかったかもしれない。2ストライクからボール、ボールとか。もっとポンポン投げていたら…」と悔やんだ。

 それにしても、援護に恵まれない。今季開幕から9試合は7勝1敗、防御率2・97で、この間は9イニング換算の援護点が9・05。それが、ここ11試合は防御率2・66も、2勝4敗、同援護点2・53。「打線が打てないときもあれば、投手が打たれるときもある。最高の準備をするだけ」とダルビッシュ。黙々と相手打者のバットに空を切らせ、味方を鼓舞し続ける。

 

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